2020年 申し入れ書
2020年12月08日 京丹後市宛て 2020年 8月21日 京丹後市宛て 2020年 7月31日 京丹後市・京都府・防衛省 2020年 6月24日 京丹後市
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2020年12月8日 京丹後市長 中山泰 様
申し入れ書
京丹後市丹後町宇川地域に配備された米軍Xバンドレーダーが本格稼働を開始してから丸六年が経過しようとしている。私たちは米軍基地の存在と住民の安全・安心は両立しえず、この米軍Xバンドレーダーが東アジアの平和を阻害するものであることから、当初から米軍Xバンドレーダー基地(米軍経ケ岬通信所)の撤去を申し入れてきた。 この6年の間に、レーダーの発電機による低周波騒音被害、米軍関係者による相次ぐ交通事故、ドクターヘリ運航時のレーダーの不停波問題、基地での新型コロナウイルスのクラスターの発生など深刻な問題が次々と起こってきた。その中には、住民の命にかかわる問題もある。 また、米軍属の一部が当初の説明とは異なって市内の民家に個々に居住していること、基地がなし崩し的に拡大・強化されていること、そのために週末も工事が続けられていること、日米共同訓練が年を追って強化されていることなども、看過できない問題である。 今年に入って、米軍属による酒気帯び運転による物損事故という深刻な事故が発生した。しかし、防衛省はその後に及んでも、米軍の要求に従い、米軍関係者による交通事故内容の全面開示を拒んでいる。また、米軍関係者の新型コロナウイルスの集団感染に際しても防衛省はただ米軍の説明を繰り返すだけであった。さらに、武装した基地への侵入者を銃撃戦の末に撃退するという想定で実施された11月初頭の日米共同訓練は、周辺住民に大きな不安を与えるとともに、当初は「攻撃されることはない」と説明してきたこととは大きく矛盾するものである。 京丹後市が基地受け入れの際に防衛省に対して提出した<政府として責任ある対応の確認を求める10条件>は十分に守られていない。それどころか、米軍と防衛省は、次々と起こる深刻な問題、基地建設当初に住民に対して説明した事態とは異なる「約束違反」を開き直ってきた。これについて、京丹後市は厳格な態度で臨むべきである。米軍や防衛省の「約束違反」や口先での対応を許してはならない。そうでなければ地方自治体とした果たすべき住民の安全・安心の確保は実現できない。 同時に京丹後市は、基地が存在する地元自治体として、日米地位協定の抜本改定に向けて具体的・積極的に行動しなければならない。米軍関係者の交通事故や新型コロナウイルスの集団感染に関する必要な情報提供の遅れや不十分性の問題などは、日米地位協定を早急に抜本改定することの必要性をあらためて浮き彫りにしている。 上記を踏まえ、以下の点を申し入れる。
一、基地受け入れ時の「条件」が守られているかどうかについて、京丹後市として早急に検討し、見解を明らかにすること。 一、米軍関係者の交通事故情報について、米軍・防衛省に対して引き続き全面開示を要求していくこと。 一、新型コロナウイルス感染時の米軍のコロナ対策の問題点を検証し、感染拡大防止策の徹底を図るよう米軍側に強く働きかけること。 一、周辺住民に不安を与える日米共同訓練を行わないよう米軍・防衛局に強く申し入れること。 一、日米地位協定の抜本改正に向けて、京丹後市としてこれまで以上に具体的・積極的に行動すること。
米軍Xバンドレーダー基地反対・京都連絡会 共同代表 大湾宗則 白井美喜子 上岡修 仲尾宏 瀧川順朗 連絡先 京都市上京区四番町121-5 大湾方 TEL/FAX 075-467-4437
**** https://www.city.kyotango.lg.jp/top/kurashi/1/5/13726.html 第24回米軍経ヶ岬通信所の設置に係る安全・安心対策連絡会
https://www.city.kyotango.lg.jp/material/files/ group/5/021016setsumeishiryoubetten.pdf 京丹後市からの10項目の要請事項(平成25年9月10日)に対する実施状況について (PDFファイル: 300.7KB)
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◆コロナ関連申し入れ 3通(京丹後市、京都府、防衛省)