https://www.facebook.com/ureukai/
米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

http://www.ukawa.info

 

陳情書など 最新は、陳情書17 2020年6月

ビラ    最新は、28号   2019年10月

◆陳情書など

 

陳情書18 - 2020年11月17

緊急要望書 - 2020年7月30日

陳情書17 - 2020年6月1日

陳情書16 - 2019年11月18日

陳情書15 - 2019年8月20日

陳情書14 - 2019年5月27日

宇川連合区長会宛 - 2019年5月20日

京丹後市 - 2019年5月7日

防衛省 - 2019年4月11日

地位協定 陳情- 2019年2月12日

陳情書13 - 2019年2月12日

陳情書12 - 2018年11月16日

陳情書11 - 2018年8月20日

陳情書10 - 2018年5月23日

米軍Xバンドレーダー基地「二期工事」に関わる緊急要望書 - 2018年4月19日

陳情書9 - 2018年 2月16日

陳情書8 - 2017年11月17日

陳情書7 - 2017年 8月21日

陳情書6 - 2017年 5月22日

陳情書5 - 2016年11月16日

下宇川連合区長宛 -2016年11月13日

陳情書4 - 2016年 6月 1日

陳情書3 - 2015年11月18日

陳情書2 - 2015年 2月12日

 

 

2020年11月17日

京丹後市議会 議長 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 18   

 

 本市丹後町宇川地域の米軍基地が本格的な稼働を始めてから5年10ヶ月が経過しました。この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」が前提となっていることはご存知の通りです。

 そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。しかしながら、問題点が改善されない状況が続いています。殊に本年6月以降、発電機の連続稼働問題、関係者の酒気帯び運転事故問題、新型コロナウィルスクラスター発生問題と立て続けに重大な問題が発生しました。これらに対し、市長を先頭に積極的な対応がなされましたが、未だ十分とは言えません。

 貴議会でもそれらの問題点をしっかり把握され、市民・住民のより一層の「安全・安心の確保」のためにご努力していただくことを祈念して、下記の諸点について《陳情書》を提出するものです。

 

 

① 発電機の連続稼働について

  6月4日から6月17日まで、米軍基地では受電機の故障によって発電機が連続稼働し激しい騒音に住民が悩まされる一方、市長の強い停止要請も実現しない状況が続きました。その後も似たような事が起こり、根本的な解決がなされていません。米軍に対し、受電機の欠陥を完全に是正するよう求めていただきたい。

 

② 事故情報の開示について

  6月13日に発生し7月7日に明らかにされた米軍属の酒気帯び運転事故は、重大事故であるにもかかわらず、当初米軍からの情報が市にもたらされないという由々しき事態が発生しました。市長はこの事態を重く見て、昨年3月の米軍・防衛省の情報開示ルールの一方的変更の再考と従来通りの情報提供を求めていますが、防衛省はそれに応えようとしていません。貴議会においても市長と共に明確な開示ルールの確立とそれまでの情報提供を求めて意思表示をしていただきたい。

 

③ 米軍の新型コロナウィルス問題について

  感染者0であった本市に、米軍の内部から新型コロナウィルスの感染者が確認されクラスター発生に至った事態は、本市全体に衝撃を与えました。当初、市、府の要請にもかかわらず米軍からの必要な情報が出されず、市民・住民に大きな不安・不信が広がりました。その後、一定の改善がなされたと聞いてはいますが、米軍の陽性者関係で一体どれだけの検査が日本側でやられたのかは未だに不明です。それらの情報を明らかにさせると共に、二度と同じ事を起こすことがないよう米軍・防衛省にその万全を期すよう申し入れていただきたい。

 

④ 「二期工事」に関わる諸問題について

 ・現在基地で使用されている国道からのゲートは設置から1年半経ち日々の基地活動や「二期工事」の為の唯一の出入り口となっていますが、私たちの指摘にもかかわらず「工事計画図」には一度も出されたことがありません。その理由を明らかにさせていただきたい。

 ・厚生施設の北側に大規模な下水浄化槽が作られました。この施設の最終排水口の場所と排水方法と水質について、直接現場で確認できるよう求めていただきたい。

 ・一期工事で作られた通信ゾーンと、現在の「二期工事」で国道沿いに作られた2基の巨大な給水タンクは約束されていた緑色にはなっていません。その理由を明らかにさせていただきたい。

 

⑤ 日米共同訓練について

   11月2日と11月3日、経ヶ岬米軍基地において自衛隊の部隊が武装した侵入者を銃撃戦の末撃退するという想定の日米共同訓練が行われ、隣接の寺院に激しい銃撃音が鳴り響くという事態となりました。銃撃は空砲とのことですが、住民が心の拠り所とする場所でのこのような事は看過できません。今後このような訓練をしないよう求めていただきたい。

 

⑥ 国との約束10項目について

   近畿中部防衛局は市長の求めに応じ、10月16日の「安安連」(安全安心連絡協議会)24に本市と国との「約束10項目」についての検証・見解を公表しました。大前提である「住民の安全・安心の確保」の視点からこの見解が妥当なものであるのか、貴議会も市長とともにしっかりと検証していただきたい。

 

⑦ 4月の選挙で市長が交代し、米軍、防衛省に対して一定の毅然とした態度を取られるようになりました。その市長の要望に対して米軍、防衛省の対応は極めて不十分なものです。貴議会も市長の思いを共有し、米軍基地に関する諸問題の改善に向けての一層のご努力をお願いしたい。

 

                                                                                                             以上

 

 

 7月30日 憂う会 緊急要望書を中山市長へ提出

--

 

 去る7月27日に明らかにされた本市宇川地域にある経ヶ岬米軍基地の軍人が新型コロナウィルスに感染し隔離されたという事実は、貴職のリーダーシップの下、新型コロナウィルス防止対策に万全を期しその成果を積み上げてきた本市にとって衝撃的な出来事となりました。日米地位協定によって市の管理・指導が及ばない中、かねてより米軍の防止対策に疑問が持たれていた最中での最悪の事態と言わねばなりません。

 

 感染された米軍関係者が勤務を続けておられた基地の地元宇川地域では、基地での作業等に従事する者も多く、従業者自身、家族、親族をはじめ、住民の中に大きな不安の声が上がっています。

 

 つきましては、地元住民の不安を払拭し、従業者・住民、みんなにとって安全で安心な生活環境を確実に実現するため、下記の諸点について緊急の要望を行うものです。

 

 

①米軍基地のある宇川地域住民の不安に応える相談窓口を設置し、府と協力し、基地従業員全員にPCR検査を実施して、陽性者の隔離・保護・治療等、万全な措置を行っていただきたい。

 

② 米軍人・軍属等の基地関係者全員のPCR検査を速やかに実施し、その結果を公表するよう関係機関に働きかけていただきたい。

 

③感染米軍関係者の行動履歴、感染状態など対策に必要な情報を米軍より迅速に得て市民に開示していただきたい。

 

④米軍の新型コロナ防止対策がどのように実行されていたのか、関係機関にしっかり検証をさせ、今後の実効ある具体的な感染拡大防止対策を明らかにさせていただきたい。

 

⑤今後、市内の病院でPCR検査を受けられるような体制を検討いただきたい。 

 

以上

 

 

 

 

2020年6月1日

京丹後市議会

議長  金田 琮仁 様

 

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

代  表  増田 光夫  

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 17

 

 京丹後市では、4月26日投票で市長・市議会議員選挙が行われました。市議会議員選挙では27名もの立候補者があり、激戦を制した20名の皆様による新議会が誕生しました。議員の皆様に祝意と期待の気持ちを表明したいと思います。

 本市丹後町の米軍基地が本格的に稼働してから5年5ヶ月が経過しました。宇川の住民にとって《寝耳に水》のような2013年2月24日の新聞各紙の報道は、今も記憶に新しいところです。この時の、地区住民の戸惑いと不安混乱は、3月11日の住民説明会(宇川小学校会場、230人参加)が示しています。

 そうした経過の中で、私たちの標記の「憂う会」(略称)は自発的に誕生しました。 

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」が前提となっていることはご存知の通りです。

 しかし、この7年間を振り返りますと、当初の住民感情に即した対応が放棄されたのではないかという思える問題が発生しています。

 新議会のスタートにあたり、宇川の「米軍基地」の前提であった「安全・安心の確保」のためにご努力していただくことを祈念して、下記の諸点について《陳情書》を提出するものです。

 

 

① 米軍基地問題に対する市の姿勢について

 米軍基地問題に関わって2018年頃より当初の米軍・防衛省との約束が形骸化される傾向が顕著になっております。2018年2月から1年以上に渡る事故情報の提供拒否、それに続く2019年3月の事故情報開示内容の一方的変更などはその典型例です。ところが、市民の側に立つべき市当局はその変更を無批判に「容認」し、住民への説明責任も果たしていません。市当局がこのような米軍・防衛省への消極的な姿勢を正し、問題や約束違反に対して毅然とした態度を取るよう強く求めていただきたい。

 

② 事故情報の開示について

 ①の事故情報開示の件について、当初の約束通り全ての米軍関係者の事故についての情報を明らかにするよう米軍・防衛省に求めていただきたい。

 

③ 「二期工事」に関わる諸問題について

・当初やらないとされていた「土曜工事」が昨年に引き続き今年もほぼ毎週やられています(休んだのは1/4と5/2だけ)。工事はあくまでも「月曜から金曜」というのが基本の約束です。土曜日の工事を一日でも減らすよう求めていただきたい。

・警衛棟や汚水処理施設など、工事計画図や説明にない施設が今年に入ってからも次々に作られています。昨年来の工事の進捗状況も全く知らされていません。しっかりと事前説明がなされるよう、強く求めていただきたい。

・基地施設の下水の最終排水口の場所と排水方法について、地元関係者も含め、環境への影響のないものかどうかを現地視察も行ってしっかり確認していただきたい。

・安全対策のため正式のゲートを作るとして取得された三角地は、現在米軍の敷地の一部となり「二期工事」の管理施設として利用されています。この地のゲート建設計画はどうなっているのか確認し、それがないのならば土地の返還を求めていただきたい。

 

④ 「安安連」23について

  昨年11月下旬の第22回安全安心連絡協議会(以下「安安連」と略)以降、新型コロナウィルス関連のこともあり、「安安連」が半年以上に渡って開催されていません。それによって基地関係の情報が途絶えています。早急に「安安連」23を開催することと、この間の情報を提供するよう米軍、防衛省に求めていただきたい。

 

⑤ 米軍の新型コロナウィルス対策について

  米軍関係者は日米地位協定の特権によって日本への出入国に日本側のチェックが入りません。米本国並びに米軍内部の感染拡大が広がる中、米軍基地関係者の新型コロナウィルスに関わる情報と感染予防対策はどうなっているのか、5月27日には渉外知事会(京都府知事も所属)が政府に緊急の申し入れをしたところです。京丹後市においても、経ヶ岬米軍基地のこの件に関わる情報と感染予防対策について米軍・防衛省に確認し、その万全を期すよう申し入れていただきたい。

 

⑥ 日米地位協定見直しについて

 全国知事会が2018年7月に「地位協定の抜本的な見直しの提言」を決定(全会一致)しました。また渉外知事会は「地位協定改定の交渉を速やかに始めること」を「特別要望」で政府に求めています。それらを受け、全国で多くの道県、市町村が(今年4月1日現在で9道県180市町村)この件での意見書を政府に提出しています。

 京丹後市は、昨年7月2日の防衛施設周辺整備全国協議会へ7項目の要望を提出しましたが、そのことを主な理由として議会は8月30日に同様の意見書を提出することを拒否しました。

 全国協議会への要望は全国知事会のように「地位協定見直し」を正面から扱ったものではなく、西脇京都府知事の意向にも遠く及ばない不十分なものです。

 新議会で再考され、米軍基地を抱える自治体として主体性を発揮し「日米地位協定の抜本的な見直し」を求める行動を起こしていただきたい。

 

⑦ 米軍基地稼働3年を経た一昨年より、米軍、防衛省の約束無視が顕著になり、昨年来その傾向が更に強くなっています。一方で市当局のそれに物を申せない弱腰の対応が続いてきました。基地建設の大前提であった「住民の安全・安心の確保」が大きく脅かされています。この実態をしっかりと受け止めていただき、米軍基地に関する諸問題の改善に向けて引き続いてのご努力をお願いしたい。

 

以上

 

 

 

 

2019年11月18日

京丹後市議会 議長 様

 

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 16

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から4年10ヶ月が経過しました。昨年4月より始まった米軍の「二期工事」は1年7ヶ月を経て、大きな隊舎と大型厚生施設がその姿を現し、本設フェンス、設備棟などの建設、設置作業が現在急ピッチで進められています。基地東側の三角地は工事の管理ゾーンとして米軍の敷地に完全に取り込まれてしまいました。

 基地では7月に米軍兵士による武器を使った本式の防御訓練が実施され、隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地でも銃器を持った訓練がさかんに行われています。また現在は、基地を防護するための日米共同訓練が200人以上の規模で行われています。これらのことは、宇川地域穴文殊の地が今や攻撃されることを前提とした日米の重要軍事拠点の一つになったことを示しています。

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。ところが昨年来従来の取り組みを放棄するがごとき諸問題が立て続けに発生し、改善がなされていません。特に、私たち住民の立場に立つべき市当局の冷たい対応の数々には不信感が積もるばかりです。

 私たちの会はそれらの事実を示して貴議会へ陳情を重ねて参りましたが、中々応えてはいただけません。このままでは取り返しの付かない事態が起こるのではないかと強く危惧をします。

 

 私たちの会はこれらの状況を踏まえ、下記の諸点について16回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

① 米軍の基地防御訓練の件

 今年7月11日の経ヶ岬米軍基地での軍事訓練による「銃口」等の問題は新聞でも大きく取り上げられています。この件は、9月5日の第21回安全安心対策連絡会(以下「安安連」21と略記)でも問題とされましたが、事実関係と今後に向けての対応が曖昧なままとなっています。

 このような住民に恐怖と不安をもたらす内容の訓練はやらないこと、また訓練そのものの事前連絡をしっかり地元に行うことを米軍、防衛局へ強く申し入れていただきたい。

※資料1(11/8の朝日新聞の記事)、資料2(11/9の京都新聞の記事)を参照されたし。

 

② 事故情報非開示の件

 米軍関係者の事故情報が1年以上の情報提供なしの後、「安安連」19以降は3ヶ月に一度、件数だけとされています。これは周知のように当初の約束に反するものであり、安全・安心のための「十分な情報提供」とはとても言えないのは明白です。昨年2月までと同じように事故の情報を開示し、市民の信頼を回復するよう重ねて米軍・防衛省に求めていただきたい。

 

③ 梅田副市長の一連の発言に関する件

 梅田副市長は3月19日の「安安連」19における米軍・防衛省の事故情報に関わる一方的約束破棄に対して「一定理解する」と発言されました。これについて、私たちの会が提出した質問状(8/1)の中の「梅田副市長は、様々な国内法の適用を受け常に厳しい社会の目の監視下にある日本の公務員と、日米地位協定によって国内法の適用を受けず多くの特権を持つ米軍関係者を同様に扱うことをどういう理由で『理解』されるのですか?」という質問に対し、回答をされませんでした(8/23)。それどころか「米軍を特別扱いしていいのか」という認識まで議会で公言されました(9/11、9月議会一般質問での回答)。

梅田副市長が日米地位協定の根本的な問題点を理解しておられないのはこれらの言動によって明白です。

 また、三角地ゲート問題や銃口問題で曖昧かつ無責任な言動をしておられることも問題です。市民団体から市長への直接の申し入れ(9/27)にもあるように、梅田副市長の資質が大きく問われています。議会において、副市長とその任命権者である市長が説明責任を果たし、責任ある対応をするよう厳しく追及していただきたい。

※資料3(9/28の毎日新聞の記事)を参照されたし。

 

④ 市の具体的な安全対策の件

 梅田副市長は一連の会議の中で国の具体的安全対策の充実を盛んに求めておられます。それは大切なことですが、一方で京丹後市独自の安全対策についてはこのところ具体策がほとんどありません。事故情報の収集方法など、市が主体的に実効ある安全対策を具体化するよう求めていただきたい。

 また、市や住民が米軍へ直接要望を伝える制度がないのは当初からの大きな問題です。そういう制度を作るよう求めていただきたい。

 

⑤ 米軍関係者の交通マナーに関する件

 米軍関係者が定期的に交通安全講習を行っており、その成果も出ていることは承知していますが、これからより危険な冬に向かう中、関係者全員の安全講習を徹底することを求めていただきたい。

 最近「二期工事」に関わる米軍専用車のマナーの悪さを耳にします。「二期工事」に関わる米軍関係者も交通安全講習を受けているのかどうかを確認し、受けていないのならば必ず受けるよう要請していただきたい。

 

⑥ 「二期工事」に関わる件

・米軍が10月6日の日曜日に「二期工事」に付属する工事を事前連絡もなくやっていたことが明らかとなり、府、市が抗議する事態となっています。このようなことを絶対に繰り返すことがないよう米軍、防衛局に強く申し入れていただきたい。

・最近になって「二期工事」の大幅な遅延(8/2時点で263日も遅れている)が米軍より明らかにされましたが、「二期工事」の工事内容、進捗状況等の情報が司令官の言葉とは裏腹に全く出されません。約束通りしっかり情報を事前提供するよう求めていただきたい。

・「土曜工事」は原則禁止にもかかわらず、今年に入って特別な4日間(1/5と5/3と8/16と8/24)だけを除いて当たり前のように毎週行われています(予定表では11/16現在で今年46回の土曜日の内なんと42回)。

 前回の「安安連」21では、工事遅延のためこれからも続けるという説明がありましたが、工事はあくまでも「月曜から金曜」というのが基本の約束です。土曜日の工事を一日でも減らすよう求めていただきたい。

 

⑦ ゲート建設に関わる件

 米軍基地では現在第2ゲートのみが使用されていますが、このゲートは国道のカーブの曲がり際に位置し、参道入口に近接し、向かい側には墓地の石垣があるというとても危険な場所に立地しています。危険である(米軍、防衛局の判断)とされた第1ゲートより更に危険な場所にあることは明白です。

 その一方で、「安全なゲート」であるとされる「三角地」のゲートは、そのために敢えて敷地提供がなされたのに、現在設置計画さえないということが明らかになっています。早急に三角地にゲートを作るか、作らないのならば敷地を返還するよう米軍に申し入れていただきたい。

 

⑧ 自衛隊と米軍の共同訓練にいついて

 現在(11/18~11/21の予定)、自衛隊と米軍の大規模な共同警備訓練が行われています。「経ケ岬の米軍基地が攻撃されることはない」と言いながら、明らかにそのことを想定し自衛隊まで加わって軍事訓練を行うことは、徒に不安と恐怖を煽る地域住民への背信行為です。今後このようなことはやめていただくよう求めていただきたい。

 

⑨ 日米地位協定見直しの件

 全国知事会が昨年7月に「地位協定の抜本的な見直しの提言」を決定(全会一致)しました。また渉外知事会(京都府知事も所属)は「地位協定改定の交渉を速やかに始めること」を「特別要望」で政府に求めています。それらを受け、今年10月28日現在で8道県172市町村がこの件での意見書を政府に提出しています。

 京丹後市はこれらを受け7月2日の防衛施設周辺整備全国協議会へ7項目の要望を提出されましたが、そのことを主な理由として貴議会は8月30日に同様の意見書を提出することを拒否されました。

 全国協議会への要望は全国知事会のように「地位協定見直し」を正面から扱ったものではなく、西脇京都府知事の意向にも遠く及ばない不十分なものです。

 貴議会で再考され、米軍基地を抱える自治体として主体性を発揮し「日米地位協定の抜本的な見直し」を求める行動を起こしていただきたい。

 

⑩ 米軍基地稼働3年を経た昨年より、米軍、防衛省が数々の約束無視を平然と行うようになり、今年に入ってその傾向に一段と拍車がかかっています。一方で市当局のそれに物を申せない情けない対応が露骨です。基地建設の大前提であった「住民の安全・安心の確保」が従来にも増して大きく脅かされています。この実態をしっかりと受け止めていただき、米軍基地に関する諸問題の改善に向けて引き続いてのご努力をお願いしたい。

 

以上

 

 

 

 

 

「憂う会」の緊急質問状と市(市長・副市長)の回答並びに解説と見解

 

タイトルの通り、8/1に「憂う会」より提出した緊急質問状とそれに対する8/23の市の回答の全てに質問者からの解説・見解をつけて公開します。

 

★は「憂う会」の解説・見解です。

 

****

 

市長・副市長様

 

米軍関係者事故情報問題についての緊急質問状

 

 貴両職におかれましては、京丹後市の行政のトップとして市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、昨2018年より経ヶ岬米軍基地関係者の事故情報を巡って米軍・防衛省の態度が一方的に変更され、それに対する市当局の対応を含めて看過しがたい事態が続いています。私たちの会は、この事態を憂慮し副市長に対し真意の説明と話し合いの場を求めました(文書提出は5月7日)が実現しないまま今日に至っています。先の6月議会でも何度もこの件が問題とされましたが、市長、副市長よりの明快な説明を聞くことができませんでした。

 このままでは住民の安全・安心に関わる重大な事柄が曖昧にされたまま、取り返しのつかないことが起きるのではないかと危惧をいたします。

 

 つきましては、この問題について住民としての素直な疑問を出させていただき、市長、副市長の率直で明確なお答えをいただきたいと考えます。米軍基地建設の大前提である住民の安全・安心の確保という原点に立ち戻って、文書による回答をお願いするものです。それに合わせて説明の場を持っていただけるのなら更にありがたいとも思っています。

 

以下質問を列挙します。

 

 

****

 

① 梅田副市長は、米軍・防衛省が昨年2月5日以降1年以上事故情報を出さなかった事について、どうしてその理由を質されなかったのか。その件について議会等で何度も質問を受けながらなぜ答えようとされないのですか。

 

市の回答①

 市は事故情報について報告するよう再三防衛局に対して抗議を重ねてきたところであり、本年2月にも市長から防衛局長に対し、「情報提供が遅れれば遅れるほど、住民の不安や不信が高まるばかりだ」と強く抗議し、次回(第19回)の連絡会で交通事故この情報提供を行うよう申し入れを行ったところです。これに対して防衛局からは、交通事故の情報について在日米陸軍に照会しており、必要なやりとりを行っているところであるとの回答が続きました。

 また、情報提供が中断したことで、事故後の対応が国において適切に行われているかどうかが確認できず、地域の中に不安が広がることになりました。市としては情報提供の中断自体が誠に遺憾であるとの認識であり、国においてその責務をしっかりと果たされるよう申し入れを行いました。

 

★何故、副市長は「理由」を質さなかったのか? 何故、副市長は議会でその件に答えないのかの2つの質問に全く答えず。国の責務を求めるなら、まずその「理由」を聞くことは当然のことであるし、それをしなかったことの説明を拒否するとは議会、市民への背信行為である。

 また、「国への申し入れ」はいつ行われたものか。変更宣言以前なら、それ以後は何もしていないことになる。

 

****

 

② 梅田副市長は3月19日の第19回安全安心対策連絡会(以下「安安連」19と略称)で米軍・防衛省の事故情報に関わる一方的変更について、「一定理解する」と発言されましたが、その発言が聞いている者には「変更を容認する」と取られるとは思われなかったのですか。

 

市の回答②

 3月の連絡会では、交通事故情報の提供について、防衛局から次のような説明がありました。

 

 交通事故の報告は、昨年2月の連絡会以来となります。その間、当局が交通事故の情報について在日米陸軍に照会するとともに、必要なやりとりを行ってきました。本連絡会は経ヶ岬通信所の設置に伴う、事件・事故の防止等を図り、安全・安心に寄与するための取り組みについて、関係機関が連携して協議・推進する場として設置されたものです。このため、あってはならないことですが、万が一飲酒運転など悪質なものや重大な交通事故等が発生した場合は、情報収集に努め、これまで通り速やかに関係者に情報提供するとともに、事故の未然防止に資するよう、その情報をその都度の連絡会で報告をさせていただきます。

 一方、我が国の政府や地方自治体の職員が物損や自損の交通事故を起こした場合に、当該事故の具体的な内容等が公表されることは一般的にはなく、これは全国の他の米軍基地でも同様であります。こうした観点から、物損事故等の具体的な内容について、連絡会で報告することを今後は控えさせていただきたいという考えです。

 しかし、交通安全対策の協議等の参考となるよう、物損事故等についてもその発生件数を、今後その都度の連絡会で報告させていただきたいと考えます。

 その上で、昨年2月の連絡会で報告した以降の交通事故について報告させていただきます。昨年7月27日(金)に峰山町において、電柱を破損する事故が発生しました。この事故は飲酒運転などによるものとは承知しておりません。また、その他に13件の交通事故が発生していると承知しております。この中には人身事故1件を含みます。その他はガードレールへの接触、側溝への脱輪などの事故であります。

 このような交通事故の状況も踏まえ、当局としては後ほど説明をするドライブシュミレーターを使用した交通安全講習会や交通安全マップの提供など、交通事故の未然防止に資するよう、より一層効果的な対策に取り組んでいきます。

 また、米軍においては、交通事故の未然防止策として、実車講習など交通安全講習会への参加、通信所関係者に対する安全運転の注意喚起など取り組まれてきたところではありますが、米軍司令官におかれては、交通事故の未然防止に向けてより一層、積極的に取り組まれるよう米軍関係者への指導をお願いいたします。

 

 これを受けて出席者数人の方から意見が述べられた後、副市長から次のように大きく三つのポイントで発言させていただきました。

⑴ 連絡会における交通事故情報の提供が止まったことで、地域の中で不安に思われる方が出てしまったことは誠に遺憾であり、国において、その責務をしっかり果たされるよう求める。

⑵ 市議会においては「交通事故の情報提供がないのはけしからん」という意見や、「本当に問題視されるような事故が起きていて公表されていないかどうか。側溝への脱輪、構造物への軽い接触、野生動物の飛び出しが避けられられなかったなど、軽微な自損事故を問題としているのではない」というようなご意見をいただいているということを紹介した上で、事件・事故防止のために必要な情報はしっかりと情報提供いただくということが大前提であること。

⑶ 国内の公務員等の事故情報の取り扱いと同様に整理したいという趣旨については、一定理解できること。今後とも地域の意見を聞きながら安全安心対策に取り組んでいただきたいこと。

 

以上のとおり、市では、地域住民の皆さんの安全・安心を確保するため、引き続き適切な情報提供を求めていきたいと考えております。

 

★この副市長の発言が、普通に聞く者には「変更を容認した」と取られるとは思わなかったのか? という質問なのだが、そのことには全く回答していない。

 自分の発言の説明をしただけで、一番重要なその発言の市民への影響についての質問を全く無視している。市民へ意識が向いていない証拠であり、副市長失格である。市長の任命責任が問われる。

 副市長の3つの説明は、事故情報の内容を米軍・防衛省が一方的に変更したという最重要事項について全く触れず、本来の大前提を言っただけで、「理解」しているとする。これでは誰が聞いても「一方的変更の容認」としか受け取れない。

 

****

 

③ 梅田副市長は、「容認したわけではない」とも言われていると聞きますが、容認していないのならなぜ米軍や防衛省へ抗議も撤回の申し入れもされないのですか。

 

市の回答③

 3月の連絡会における発言は、②のとおりであります。加えまして、交通事故情報の提供については、個別具体の事故の態様に応じて、速やかに関係者へ報告する旨防衛局に確認しておりますので、市としましては、引き続き適切な情報提供を求めていきたいと考えております。

 

★質問は3月の連絡会の発言を問うているわけではない。その後の副市長の「容認したわけではない」という言葉とその言葉に当然付随するべき行動について聞いている。質問を理解する能力がないのかと疑いたくなる回答(?)である。

「安安連」19後に何もしていないから答えようがないということか。

 

****

 

④ 梅田副市長は、3月19日の「安安連」19の開催前に、防衛省より事故情報の取り扱い変更について何らかの説明を受けていたのではありませんか。

 

市の回答④

 市として説明を受けたのは、平成31年3月19日の「第19回安全安心対策連絡会」の場が初めてです。

 

★この回答だけは質問に対しての直接の答えとなっています。しかし、この回答は2つの点で極めて重要です。

 1つは、防衛省の説明に対して、3点のポイントから即興でこれだけの発言をするということが極めて不自然だということ。前もっての準備(情報)がなければ初めて聞いたこのような重要な変更案件についてこれだけのことを答えられるとは考えにくい。2つ目は、このような初めて聞いた一方的変更通告に対して、その内容のまともな吟味もなく検討もなくその場で「理解」すると即答しているということ。

 前者は予めの情報があったのではないかという疑念を抱くに十分な内容であり、後者は市民の代表としてあまりにも軽率で無責任な行為であると言わざるを得ない。

 

****

 

⑤ 梅田副市長は、日本国の公務員と同様の扱いに変更するということだけを「一定理解した」と言われていますが、様々な国内法の適用を受け常に厳しい社会の目の監視下にある日本の公務員と、日米地位協定によって国内法の適用を受けず多くの特権を持つ米軍関係者を同様に扱うことをどういう理由で「理解」されるのですか。

 

市の回答⑤

 ②の質問と重なるところは②の説明のとおりです。日米地位協定に関しましては、レーダーの追加配備受け入れの前提条件の一つとして、市から防衛大臣に対して、「日米地位協定のあり方等継続的な改善努力」を求めており、双方で確認されております。

 また、日米地位協定の見直しにかんする関する市の対応につきましては、防衛施設周辺整備全国協議会を通じて、関係自治体と協力して国へ要望しております。

 

★まず⑤の質問が②の質問(「理解」が「容認」と取られると思わなかったのか)とどこが重なっているのか全く分からない。その上で、地位協定の特権で国内法の適用を受けない米軍関係者と厳しく国内法の適用を受ける日本の公務員を同等に扱うことを「理解する」理由を聞いているのにそれには何も答えていない。質問してもいない地位協定に対する市と国の確認や市の地位協定見直しへの姿勢をここで回答する意味が分からない。回答不能をごまかすための勝手な作文か。

 

****

 

⑥ 梅田副市長は、もう一つの変更理由とされる日米合同委員会の事故発生時の通報手続きに関する合意について、この合意に従えば当初からの全ての情報を提供するという方法の方が妥当であるということを知っておられますか。

 

市の回答⑥

 防衛局の説明では、「事件・事故発生時の通報手続きに関する日米合同委員会合意においては、「公共の安全または環境に影響を及ぼす可能性のある事件・事故」について、米側から適切に日本政府に通報されるものである」とされており、市としてそのように認識しております。

 

★これも「知っているか?」という質問に答えていない。市は「安安連」19での防衛局の簡単な口頭説明だけを聞いてそれを鵜呑みにしているだけなのか。日米合同委員会の通報手続きの合意を読む気もその内容を検証する気もなく、ただ米軍の通報を待っているだけということか。

 因みにこの「合意」には、米側からの適切な通報内容として「h、日本人又はその財産に実質的な傷害又は損害を与える可能性がある事件・事故。」とし、「通報様式は事件事故の発生日時、発生場所、経緯を含む」とされている。従来の情報提供方法で何ら問題は無い。

 

****

 

⑦ 梅田副市長は、「適切な情報提供を引き続いて求めている」と繰り返し発言されていますが、3ヶ月に一度の「安安連」で件数だけの報告を受け、それに市が質問をすることによって得られる事故情報をもって「適切な情報提供」と判断しておられるのですか。

 

市の回答⑦

 事故情報の提供に関しましては、②のとおりでありますが、万が一、飲酒運転などの悪質な事案や重大な交通事故の発生等問題事案が発生した場合には、その態様に応じて速やかに関係者に情報提供されるということを、防衛局に確認しております。市としましては、事故が発生した際には、国として責任をもって適切な措置を講じるよう求めて行きたいと考えています。

 

★3ヶ月に一度、件数だけ、で「適切な情報提供」なのか? と質問しているのにそれには全く答えず。国に責任を押しつける訳の分からない回答となっている。

 この回答からは、市は飲酒運転や重大な事故が報告されればそれが「適切な情報提供だ」と考えているよう(正に変更の容認)だが、2016年の冬の宇川での駐車場突入転倒事故や、昨年7月の峰山町での電柱へし折り事故が物損・自損だから単なる1件と報告されるだけでも「適切な情報」と判断するということになる。

 

****

 

⑧ 米軍関係者の京都府内における事故情報は京都府警が全て把握しておられますが、梅田副市長(市当局)はなぜ京都府警にその情報提供を求めないのですか。

 

市の回答⑧

 レーダーの追加配備受け入れに際して、国があらゆる事件・事故の防止に総力をあげて取り組むとともに、仮にも事件・事故が発生した場合には、責任をもって適切な措置を講ずることを前提としております。従いまして、米軍関係者による交通事故への対応については、防衛局が国の責任として情報把握した上で、関係者へ情報提供されるべきであると考えております。

 

★国がやる約束なので市はそれを待つだけということらしい。目の前で市民の安全が侵される事態が起きても市は何もしない。その情報を持つ地元の警察にも何も聞かないということらしい。国がどれだけ無責任かは、今回の事故情報拒否を遺憾としなければならない状況が明確に示しているのに、ただただこそに頼るとはういうことか。これは市の責任放棄宣言以外の何ものでもない。京都府警は誰のためにあるのか。これは京都府警に対する市の背信的発言でもある。

 

****

 

⑨ 三崎市長は、市長選の公約で「米軍基地へのあらゆる不安を解消する、新しいシステムを作ります。」と掲げられましたが、この公約の観点から見て事故情報問題についての副市長の一連の発言を妥当だと考えておられますか。また、市民・住民がその発言をこの公約に即した納得できるものと判断すると思っておられますか。

 

市の回答⑨

 米軍関係者による交通事故が発生した際には、防衛局が国の責任として情報把握した上で、適切な措置を講ずることと確認されております。副市長の発言については②の説明のとおりですが、適切な情報提供を求めるという市の立場と相違するものではありません。地域において発生する問題・課題につきましては、今後とも連絡会で関係者の方々と情報共有しつつ、市として取り組むべきことは適時適切に対応してまいりたいと考えますし、京都府ともしっかり連携して対応したいと考えております。

 

★国のことを聞いているわけではない。三崎市長の公約について聞いているのにその公約はどこへいったのか。市長が、市民・住民の思いをどう捉えているかと聞いているのに、それに対する答えは何もない。

 

****

 

⑩ 三崎市長は今回の米軍・防衛省の方針変更について「全てを認めているわけではない」旨の発言をしておられますが、その意思表示は米軍・防衛省にどのようになされていますか。

 

市の回答⑩

 市から防衛局に対しましては、適切な交通事故情報の提供を何度となく求めているところであり、事故情報の提供に関しましては、万が一、飲酒運転などの悪質な事案や重大な交通事故の発生等問題事案が発生した場合には、その態様に応じて速やかに関係者に情報提供されるということを、防衛局に確認しております。

 

★飲酒運転云々は変更された方針そのものであり、それをもって「全てを認めているわけではない」などとどうして言えるのか。この確認で満足すること自体が「全てを認めている」ことと同じではないか。市長が認めてない部分は一体どこなのかを示して回答しなければ回答にならない。

 

****

 

⑪ 三崎市長、梅田副市長両氏は今回の事故情報開示方法の変更について、市民・住民に対する説明責任を果たしていると考えておられますか。考えておられるのならその具体的内容をお示しください。

 

市の回答⑪

 繰り返しになりますが、レーダーの追加配備受け入れに際しては、国があらゆる事件・事故の防止に総力をあげて取り組むとともに、仮にも事件・事故が発生した場合には、責任をもって適切な措置を講ずることを前提としております。

 市としましては、今後とも市民の代表である議員の皆様に市議会の場でご説明するとともに、広報きょうたんごやホームページ等を通じて市民の皆様へお知らせすることとしております。

 なお、市のホームページでは、連絡会の概要や会議の説明事項、資料等より多くの情報がご覧いただけます。概要では、出席された関係者の方々の様々なご意見も掲載されておりますので、参考にしていただければと存じます。

 

★国の前提は今回の件での市の説明責任とは別物です。市議会での議員への説明も広報京丹後でもホームページでも分からないからこの質問状を出しています。市長はそれで十分だと言われるのか。完全にその回答を逃げておられます。このような「回答」しか出せないことこそ「説明責任」が果たされていないことの証拠のように思われます。

 

****

 

 公務ご多用の中恐縮ではありますが、8月14日までにご回答をお願いします。

 

★回答は8/9に「基地対策室」より8/19の週まで待ってと連絡があり8/23(金)にいただきました。

 

****

 

回答全体を通して確認できる、市長、副市長の現状は

 

① 米軍・防衛省の昨年来の事故情報拒否は「遺憾である」。

② しかし、今回の情報提供の変更は、飲酒運転や重大事故の報告があるから大きな問題ではなく理解できる。

③ それでも「容認はしていない」し、「全てのんだわけではない」と言い張る。

④ 市は「安安連」19の梅田発言だけで重大な一方的ルール変更の説明責任が果たせていると考えている。

⑤ 市は、情報提供を防衛省(国)に求めるだけで、自らは市民のために積極的には動かない。知り得る情報も知ろうともしない。合同委員会の合意も検証しないし、京都府警に聞こうともしない。

 

 市民、住民を守る自治体のトップがこの状況では市民、住民の安全・安心が確保されることはよほど遠いと言わざるを得ません。私たちの「憂慮」は深く大きくなるばかりです。

 

 

 

                 2019年8月1日

京丹後市

 市長   三崎 政直 様

 副市長  梅田 純市 様

 

                        米軍基地建設を憂う宇川有志の会

                          代表    増田 光夫   

                          事務局長  永井 友昭  

 

米軍関係者事故情報問題についての緊急質問状

 

 

 貴両職におかれましては、京丹後市の行政のトップとして市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、昨2018年より経ヶ岬米軍基地関係者の事故情報を巡って米軍・防衛省の態度が一方的に変更され、それに対する市当局の対応を含めて看過しがたい事態が続いています。私たちの会は、この事態を憂慮し副市長に対し真意の説明と話し合いの場を求めました(文書提出は5月7日)が実現しないまま今日に至っています。先の6月議会でも何度もこの件が問題とされましたが、市長、副市長よりの明快な説明を聞くことができませんでした。

 

 このままでは住民の安全・安心に関わる重大な事柄が曖昧にされたまま、取り返しのつかないことが起きるのではないかと危惧をいたします。

 

 つきましては、この問題について住民としての素直な疑問を出させていただき、市長、副市長の率直で明確なお答えをいただきたいと考えます。米軍基地建設の大前提である住民の安全・安心の確保という原点に立ち戻って、文書による回答をお願いするものです。それに合わせて説明の場を持っていただけるのなら更にありがたいとも思っています。

 

以下質問を列挙します。

 

 

① 梅田副市長は、米軍・防衛省が昨年2月5日以降1年以上事故情報を出さなかった事について、どうしてその理由を質されなかったのか。その件について議会等で何度も質問を受けながらなぜ答えようとされないのですか。

 

② 梅田副市長は3月19日の第19回安全安心対策連絡会(以下「安安連」19と略称)で米軍・防衛省の事故情報に関わる一方的変更について、「一定理解する」と発言されましたが、その発言が聞いている者には「変更を容認する」と取られるとは思われなかったのですか。

 

③ 梅田副市長は、「容認したわけではない」とも言われていると聞きますが、容認していないのならなぜ米軍や防衛省へ抗議も撤回の申し入れもされないのですか。

 

④ 梅田副市長は、3月19日の「安安連」19の開催前に、防衛省より事故情報の取り扱い変更について何らかの説明を受けていたのではありませんか。

 

⑤ 梅田副市長は、日本国の公務員と同様の扱いに変更するということだけを「一定理解した」と言われていますが、様々な国内法の適用を受け常に厳しい社会の目の監視下にある日本の公務員と、日米地位協定によって国内法の適用を受けず多くの特権を持つ米軍関係者を同様に扱うことをどういう理由で「理解」されるのですか。

 

⑥ 梅田副市長は、もう一つの変更理由とされる日米合同委員会の事故発生時の通報手続きに関する合意について、この合意に従えば当初からの全ての情報を提供するという方法の方が妥当であるということを知っておられますか。

 

⑦ 梅田副市長は、「適切な情報提供を引き続いて求めている」と繰り返し発言されていますが、3ヶ月に一度の「安安連」で件数だけの報告を受け、それに市が質問をすることによって得られる事故情報をもって「適切な情報提供」と判断しておられるのですか。

 

⑧ 米軍関係者の京都府内における事故情報は京都府警が全て把握しておられますが、梅田副市長(市当局)はなぜ京都府警にその情報提供を求めないのですか。

 

⑨ 三崎市長は、市長選の公約で「米軍基地へのあらゆる不安を解消する、新しいシステムを作ります。」と掲げられましたが、この公約の観点から見て事故情報問題についての副市長の一連の発言を妥当だと考えておられますか。また、市民・住民がその発言をこの公約に即した納得できるものと判断すると思っておられますか。

 

⑩ 三崎市長は今回の米軍・防衛省の方針変更について「全てを認めているわけではない」旨の発言をしておられますが、その意思表示は米軍・防衛省にどのようになされていますか。

 

⑪ 三崎市長、梅田副市長両氏は今回の事故情報開示方法の変更について、市民・住民に対する説明責任を果たしていると考えておられますか。考えておられるのならその具体的内容をお示しください。

 

以上

 

 

 

 

 

(2019年8月20日 陳情書15)

 

 

2019年8月20日

京丹後市議会

議長 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 15

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から4年8ヶ月が過ぎようとしています。昨年4月より始まった米軍の「二期工事」は1年4ヶ月を経て、巨大な隊舎と大型厚生施設がその姿を現し、本設フェンスの設置作業が現在急ピッチで進められています。更に基地東側の三角地は米軍の敷地に完全に取り込まれてしまいました。基地では7月に米軍兵士による武器を使った本式の防御訓練も行われ、自衛隊福知山射撃訓練場での実弾射撃訓練は4月に続いて7月にも行われました。昨年拡大強化された隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地とともに、宇川地域穴文殊の地は今や東アジアにおける日米の重要軍事拠点の一つに成長してきました。

 

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。ところが昨年来従来の取り組みを全て放棄するがごとき諸問題が立て続けに発生し、大前提であった私たち住民の「安全・安心の確保」が反故にされる事態に直面しています。特に、私たち住民の立場に立つべき市当局の背信的な対応の数々は看過できません。

 

 私たちの会はこれらの状況を踏まえ、現在継続審議となっている「陳情14」に重ねて、下記の諸点について15回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

 

① 米軍の基地防御訓練の件

 7月11日に米軍は経ヶ岬通信所ゲート付近で銃器等を用いた兵士による本式の防御訓練を行いました。この際、ゲートから外側の住民生活区域へ銃口を向ける訓練もやられていました。これは平穏な生活を行っている地域住民にとって脅威以外の何物でもありません。このような訓練はやめるように申し入れていただきたい。

※資料1、2を参照されたし。

 

② 事故情報非開示の件

 6月9日の第20回「安全安心対策連絡会」(以下「安安連」と略記)で、米軍・防衛省は前回「安安連」19での一方的な約束反故を実行し、今年3月19日以降(前回「安安連」19以降)の事故を1件発生とのみ報告しました。このような3ヶ月に一度だけ件数だけを報告するというようなことが「十分な情報提供」と言えないのは明白であり、私たち市民・住民の安全・安心が大きく損なわれています。このようなことでは今後の交通安全対策の立てようもありません。昨年2月までと同じように事故の情報を開示し、市民の信頼を回復するよう米軍・防衛省に強く求めていただきたい。

 

③ 市長、副市長の「理解」発言の件

 梅田副市長は6月議会以後、米軍・防衛省の事故情報に関わる一方的約束反故に対して「一定理解する」と発言した件について、「容認したわけではない」と繰り返し述べ、三崎市長も「全てをのんだ訳ではない」と発言されています。

 ところが、実際には市長、副市長ともに米軍・防衛省に理由を質すことも、抗議をすることも一切やっておられません。また、この事について市民・住民に分かるように説明もされていません。

 市長・副市長がこの件で米軍・防衛省に毅然とした態度を取るとともに市民・住民への説明責任をしっかりと果たすよう強く求めていただきたい。

 

④ 発電機稼働の件

 米軍は昨年9月の商業電力の導入以後、発電機をメンテナンス等で稼働させる場合は周辺を配慮して土日、早朝、夜間を避けるとの説明をしていました。

 ところが、米軍は事前の説明も連絡も何もなく5月12日(日)より5月26日まで発電機を深夜、早朝、土日も連続して稼働させ続け騒音への苦情が殺到しました。住民の度重なる抗議や京丹後市の改善の申し入れに対し、米軍は「安安連」20で「今後は気をつけたい」との弁明をしましたが、その舌の根が乾かない6月28日から7月10日まで再度連絡もなく連続稼働を行いました。

 住民を愚弄するこのような米軍の姿勢に強い憤りを感じます。米軍に対し、適切な情報提供と確固たる再発防止を求めていただきたい。

 また、米軍自身が騒音対策で緊急に再設置した防音壁は高さも厚みも不十分で大した効果は望めません。有効なものに作り直すよう申し入れていただきたい。

 

⑤ 「二期工事」に関わる件

 「二期工事」の「土曜工事」は原則禁止にもかかわらず、今年に入って特別な3日間(1/5と5/3と8/16)だけを除いて当たり前のように毎週行われています(予定表では今年33回の土曜日の内なんと30回)。工事は月曜から金曜という基本の約束は一体どうなったのか。約束通り土曜日は工事をやらないように米軍に強く求めていただきたい。

 また、第2ゲートや国道沿いのコンクリート壁など「安安連」等で説明されたことのない施設が次々と作られています。その具体的な内容と、「二期工事」の完了時期について明らかにするよう米軍・防衛省へ求めていただきたい。

※資料3、4を参照されたし。

 

⑥ 「三角地」の使用について

 第1ゲートでは交通安全上問題があるとして、「安全なゲートを作るために」という理由で、昨年当初の計画にはなかった三角地までの米軍の敷地拡大が行われました。ところが、その拡大された三角地のゲート予定地には現在本設フェンスが作られています。ゲートなど作る気は全くないということです。安全対策を騙って敷地拡大のみを行ったということか。

 米軍・防衛省に厳しく事情を質し、ゲートに不要なら返還を求めていただきたい。

※資料6を参照されたし。

 

⑦ 「二期工事」の予定、内容等について

 8月2日より数日間、「二期工事」の現場に英文で工事の内容や進捗状況についての掲示がなされました。米軍、防衛省にこの内容を明らかにさせていただきたい。※資料5を参照されたし。

 

⑧ 日米地位協定見直しの件

 全国知事会が昨年7月に「地位協定の抜本的な見直しの提言」を決定(全会一致)しました。また渉外知事会(京都府知事も所属)は「地位協定改定の交渉を速やかに始めること」を「特別要望」で政府に求めています。それらを受け、7月12日現在で7道県152地方議会がこの件での意見書を政府に提出しています。

 京丹後市はこれらを受け7月2日の防衛施設周辺整備全国協議会へ7項目の要望を出されましたが、その内容は知事会のように「地位協定見直し」を正面から扱ったものではなく、従来の周辺地域としての要望を列挙したものに過ぎません。西脇京都府知事の意向にも遠く及ばず、全く不十分なものです。

 米軍基地を抱える自治体として主体性を発揮し「日米地位協定の抜本的な見直し」を求める行動を起こしていただきたい。

 

⑨ 昨年の「二期工事」開始以降、米軍、防衛省が数々の約束無視を平然と行うようになり、一方で市当局のそれに迎合するような情けない対応が目立ちます。基地建設の大前提であった「住民の安全・安心の確保」が従来にも増して大きく脅かされています。この実態をしっかりと受け止めていただき、米軍基地に関する諸問題の改善に向けて引き続いてのご努力をお願いしたい。     

以上

 


①、⑥、⑦が今回初めて登場となる項目です。 

 

 

  

(2019年5月27日 陳情書14)

 

 

2019年5月27日

京丹後市議会 議長 様

 

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 14

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から4年5ヶ月が経過しました。昨年3月末に隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地拡張工事が完成し、同4月より米軍の「二期工事」が本格化、隊舎の建設、厚生施設の建設、本設フェンスの設置作業などが現在急ピッチで進められています。更に昨年秋には三角地の埋め立てと新里道の建設も終了し米軍の敷地拡大作業も進んでいます。昨年は陸上自衛隊による大規模な米軍基地警護訓練が2度も行われ、半年ごとに行われる自衛隊福知山射撃訓練場での実弾射撃訓練も大規模化しています。今や宇川地域穴文殊の地は東アジアにおける日米の重要軍事拠点の一つとなりました。

 

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。しかしながらそれが十分に具体化されているとは言い難い状況が続いています。特に昨年の「二期工事」開始以降は諸問題が頻発し、今年に入ってからは米軍、防衛省の信じられない約束違反と市当局の背信的な対応が明らかとなって「住民の安全・安心の確保」が脅かされる事態が立て続いて起こっております。

 

 私たちの会はこれらの状況を踏まえ、現在継続審議となっている「陳状Ⅻ」、「陳状13」に重ねて、下記の諸点について14回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

①事故情報非開示の件

3月19日の第19回「安全安心対策連絡会」(以下「安安連」19と略記)で、米軍・防衛省は昨年2月5日以降14件の事故が起きていたことを渋々認めました。しかし1年以上に渡る事故情報非開示の理由を明らかにせず。それどころか今後は重大事故を除いて情報は件数のみとするという従来の約束を一方的に反故にするというとんでもない事を突然公表しました。

これは京丹後市と私たち住民・市民に対する完全な背信行為です。これでは今後の交通安全対策の立てようもありません。昨年2月までと同じように事故の情報を開示するよう米軍・防衛省に強く求めていただきたい。

 

②副市長「理解」発言の件

梅田副市長は3月19日の「安安連」19の際、米軍・防衛省の1年以上の情報拒否の理由を質さないばかりか、一方的約束反故に対して「一定理解する」という信じられない発言をされました。

米軍人軍属は日米地位協定による特権によって、事故などの際私たち住民より極めて優位な立場にあります。そのことを承知しながらの副市長の今回の発言は到底容認できません。またそのように市の米軍関係者の事故に対する認識が変化したことへの説明も私たち住民に対して未だ何もなされていません。そういう場を求める私たちの会の要望は拒否されました。

住民の立場に立つべき市がこの件についてしっかりとした説明責任を果たし、住民との対話の場を作るよう強く求めていただきたい。

 

③発電機稼働の件

発電機の騒音対策のために昨年9月に商業電力の導入が実現しました。その際、発電機は特別のメンテナンスの際以外は稼働させない、稼働の場合は周辺を配慮して土日、早朝、夜間を避けるとの説明を受けていました。

ところが、5月12日(日)よりその発電機が深夜、早朝、土日も動き続け(5/25日朝までは確認)騒音を出しています。防衛省や京丹後市の改善の申し入れに対し、米軍はこの件で連絡も説明も一切行わなかったくせに「止められない、理解せよ、いつまでかも言えない」という無茶なことを回答しておられます。このようなことを早急にやめるよう米軍に強く求めていただきたい。

 

④「二期工事」に関わる件

「二期工事」の「土曜工事」は原則禁止にもかかわらず、今年に入って特別な2日間(1/5と5/3)だけを除いて当たり前のように毎週行われています。この冬は雪も無く工事に支障のあるようなことは起きておりません。約束の基本原則通り土曜日は工事をやらないように米軍に強く求めていただきたい。

 また、「安安連」等で説明されたことのない施設(第2ゲートや国道沿いの設備など)が最近作られています。その具体的な内容と、「二期工事」の完了時期について、明らかにするよう米軍・防衛省へ求めていただきたい。

 

⑤日米地位協定見直しの件

全国知事会が昨年7月に「地位協定の抜本的な見直しの提言」を決定(全会一致)しました。また渉外知事会(京都府知事も所属)は「地位協定改定の交渉を速やかに始めること」を「特別要望」で政府に求めています。それらを受け7道県123地方議会(19/5/20現在)がこの件での意見書を政府に提出しています。京丹後市も米軍基地を抱える自治体として他の自治体の後塵を拝することなく「日米地位協定の抜本的な見直し」を求める行動を起こしていただきたい。

 

⑥昨年の「二期工事」開始以降、米軍、防衛省が数々の約束無視を平然と行うようになってきました。基地建設の大前提であった「住民の安全・安心の確保」が従来にも増して大きく脅かされています。こんなことでは住民は安心して暮らせません。この思いをしっかりと受け止めていただき、米軍基地に関する諸問題の改善に向けて引き続いてのご努力をお願いしたい。 

以上

 

  

(2019年5月20日 宇川連合区長会宛 要望)

 

 

2019/5/20

宇川連合区長会

会長 様

副会長 様

 

経ヶ岬米軍基地問題についての要望

 

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

 貴職におかれましては、宇川連合区の代表として宇川住民の生活を守り、その安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 米軍基地建設の大前提として「住民の安全・安心の確保」ということが当初より繰り返

し言われてきましたが、現在、その大前提を脅かす出来事が続出しています。

 

〇米軍関係者の交通事故の報告は「安全安心対策連絡会」で当初より全ての事故について行われてきましたが、昨年2月5日以降報告されず、今年3月の連絡会では昨年2月5日以降の事故件数(14件)のみが報告され、更に「今後は重大なもの以外は件数しか発表しない(重大の判断は米軍が行う)」という一方的な変更を防衛局が公表しました。その内容を副市長は、「一定理解できる」と容認され、事故報告が一年以上なかった経過を問われることもありませんでした。

 

〇5月12日以降米軍基地の発電機が連絡も説明も一切ないまま早朝、夜間、土日、動

き続けています。

交通事故の情報は住民の安全安心対策の最低条件であり、情報の制限は対策を後退させる重大な問題です。とりわけ住民の立場に立つべき市として、交通安全対策への強い姿勢が見受けられません。また、発電機による住民への騒音対策として商業電力が導入され、今後の発電機の稼働は「土日、早朝、夜間は控える」ことが米軍・防衛局の安全・安心対策連絡会での説明でした。現在、市や防衛省から米軍に対し説明遵守の申入れが出されていますが、米軍からは稼働の変更や終了時期の回答がありません。

 

宇川連合区長会として、これらの事態を正面から捉えられ、宇川住民の安全・安心の確保に向け、以下の要望を京丹後市当局へ行っていただきたい。

① 市当局は、今回の事故情報提供の一方的変更を「容認」することになった事情を宇川

  住民へ説明していただきたい。

② この件を含め米軍基地問題について宇川住民の直接の声を聞く場所を市の責任で作っ

  ていただきたい。

③ 米軍基地発電機の無制限な稼働をやめさせるよう防衛省、米軍へ更に強く働きかけて

  いただきたい。

 

以上

 

(2019年5月7日 京丹後市)

 

2019年5月7日

京丹後副市長

 梅田 純市 様

 

                    米軍基地建設を憂う宇川有志の会

                    代表    増田 光夫   

                    事務局長  永井 友昭  

 

米軍関係者事故情報問題に関わる緊急申し入れ

 

 貴職は、去る3月19日に開催された「第19回安全安心対策連絡会」の席で、防衛省が従来からの約束を突然に反故にして「今後の米軍関係者の事故情報に関しては重要なものを除き件数のみの報告としたい」と公表した際、「一定理解できる」とそれを容認する発言をされました。

 

 このことは、米軍基地建設に際しての国との約束、住民説明会や「安全安心対策連絡会」で確認され実行されてきたことを大きく変更し、大前提である「住民の安全・安心の確保」を脅かす重大な問題です。

 

 この件について、貴職の考えの真意と市のこの問題への認識の変更についてその詳細を説明していただくとともに私たち住民の切なる思いを聞いていただきたく思います。

 

 つきましては、近日中に私たちが直接お会いして話し合いのできる場を作っていただきたい。そういう場を作ることを拒否されるということなら私たちもそれなりの対応を考えなければなりません。市民・住民の立場に立った誠実な対応をお願い致します。

 

以 上

 

 

 

 

 

(2019年4月11日 防衛局)

 

現地連絡所(防衛局) 様

ご質問

「憂う会」 19/4/11(木)

 

①4月には基地関係者の射撃訓練があると思われますが、その予定はいつですか。

②基地の国道側仮フェンスが側溝沿いの際まで移動にされましたが、米軍の敷地はどこまでですか。

③国道沿いの参道側に太い支柱が2本立っていますが、そこには追加ゲートができるのですか。

④本道裏の金網沿いにフェンスの資材が置かれていますが、どこにどんな工事をやるのですか。

⑤シェネガ社の通勤ですが、ワゴン以外でしている人がいますか。

⑥先日、米軍のMPがゲートにおられましたが、何かあったのですか。

⑦最近基地の発電機が4基も同時に動いているのを見ましたが、それはどういう事情ですか。

⑧3/28の国会答弁で事故情報の通報について日米合同委員会の合意なるものがあると、防衛省の方が言われましたが、その合意の詳細を教えて下さい。

⑨「二期工事」の完成予定はいつですか。

⑩「二期工事」は月曜から金曜が最初の約束ですが、特に理由もなく今年は全部の土曜日で工事をしています。何故ですか。

 よろしくお願いします。

 

 

(2019年2月12日 地位協定 陳情書)

 

 

 

平成31年2月12日

京丹後市 市議会議長 様

米軍基地反対丹後連絡会

 

全国知事会の提言に基づき、国及び関係機関に対して

「日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書」の

提出を求める陳情

 

 京丹後市における住民生活の向上、住民の安心・安全の確保に向けた、議員のみなさまの日頃からのご尽力に敬意を表します。

 

<趣旨>

 

 全国知事会は、昨年7月27日に「米軍基地負担に関する提言」を全会一致で採択し、8月には政府に要請しました。(別紙参照)

 

その内容は「日米地位協定を抜本的に見直し」て国内法を米軍に適用させることや「米軍人等の事件事故に対し具体的かつ実効的な防止策を提示」することなど、4つの提言にまとめられています。

 

 この提言は、米軍基地問題に直面する沖縄県知事の訴えを受けて、平成28年11月、全国知事会に「米軍基地負担の軽減についての研究会」が設置され、2年近くかけ専門家も交えた詳しい調査が行われ、6回に及ぶ研究会を経て実現したものです。

 

 また、京都府西脇隆俊知事も所属する渉外知事会(米軍基地のある15の都道府県知事で構成)はこの全国知事会の提言に続いて「特別要望」をまとめ、「日米地位協定の協議を日米間で早急に開始」することなどを強く求めています。(別紙参照)

 

 ここ京丹後市に米軍のTPY-2レーダー(Xバンドレーダー)基地が建設され本格稼働開始より昨年12月で丸4年になりました。レーダー基地受け入れに際し、京丹後市は平成25年9月10日付文書5総務第1840号において中山泰前市長(当時)名で小野寺五典防衛大臣(当時)に対し、「米軍関係者による事件・事故等が発生した際の刑事裁判手続きに関する裁判権や、事件事故等における現場への立入り調査権等、日米地位協定及びその運用、並びに在日米軍施設全体のあり方について、これらの課題を巡る様々な住民不安や懸念の解消、住民負担の軽減に向け真摯・適切で継続的な改善に努めること。」と(日米地位協定のあり方等の継続的な改善努力)を求めました。

 

 それに対し、防衛省は同年9月11日付文書近防第2770号において、近畿中部防衛局長名で市長に対し「本件レーダーの追加配備に関し、住民の方々が御不安や御懸念をお持ちであることは十分承知しており、防衛省はじめ政府として、住民の安全・安心の確保のためのこれら全・各条件について政府一体となり真摯にかつ万全に対応して参ります。」と約束しています。

 

 以上の経過を踏まえ、米軍基地の所在する自治体として、「住民の安全・安心の確保」の更なる強化を実現するため以下のことについて陳情いたします。

 

 

<陳情項目>

 

一、「全国知事会の提言を支持し、日米地位協定の抜本的見直しを求める意見書」を、地方自治法99条の規定によりに国及び関係機関に対して提出してください。

 

以上 

 

 

 

 

  

(2019年2月12日 陳情書13)

 

 

 

平成31年2月12日

京丹後市議会 議長様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 13

 

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から4年1ヶ月が経過しました。昨年3月末に隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地拡張工事が完成し、同4月より米軍の「二期工事」が本格化、隊舎の建設、厚生施設の建設、本設フェンスの設置作業などが現在急ピッチで進められています。更に昨年秋には三角地の埋め立てと新里道の建設も終了し米軍の敷地拡大作業も進んでいます。昨年は陸上自衛隊による大規模な米軍基地警護訓練が2度も行われました。今や宇川地域穴文殊の地は日米の重要軍事拠点となりました。

 

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。しかしながらそれが十分に具体化されているとは言い難い状況が続いています。特に「二期工事」開始以降諸問題が一気に噴き出し「住民の安全・安心の確保」が脅かされる事態が立て続いて起こっております。

 

 私たちの会はこれらの状況を踏まえ、昨年8月20日に「陳情書Ⅺ」を、同11月16日に「陳情書Ⅻ」を提出しました。現在その二つの陳情はどちらも基地対策特別委員会で「継続審議」となっております。ところが、その審議は先の議会の特別委員会では全くなされず、取りあげられた憂うべき事態は改善されておりません。

 

 その事実を踏まえ、以下の諸点について重ねて13回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

1、昨年7月27日の早朝に米軍関係者のYナンバー車が峰山町菅の府道で電柱に激突しその電柱をへし折るという大事故を起こしました。それから5ヶ月以上が経つというのに米軍はその情報を未だ一切公表せず、事故の原因さえ何も分からないという状況が延々と続いています。それどころか、事故の情報は昨年2月4日の59件目の事故を最後に米軍から一切提供されていないという事実も判明しました。

  防衛局は「米軍に照会中」と繰り返すだけでまともな働きかけがなされているかどうかも分かりません。「事故の情報は速やかに公開する」という当初の約束が反故にされ、府、市の重ねての要望も無視されたままの状態です。

  市は米軍に対し毅然として抗議するとともに、何故このような理不尽な事態が続くのか米軍、防衛局に明らかにさせていただきたい。

 

2、昨年5月15日に起きたドクターヘリ不停波問題について、2014年10月の「停波要請があれば速やかに停波する」という京都府と防衛省の合意のある一方で、「(停波は)やむを得ない場合を除いて」であることが防衛省によって明らかにされています(7月)。

  市はこの件について従来の合意に変更はないと公表しておられますが、両者の間には明らかに矛盾があります。要請があれば確実に停波されることを再度米軍・防衛省に確認されることと、日米間の合意内容の正確なものを公開するよう強く政府に求めていただきたい。

 

3、報道では米軍のXバンドレーダーサイトへの防御壁、監視塔の建設計画とミサイル攻撃等を前提とした弾道鋼鉄シェルターの設置計画が明らかにされています。

  これについて防衛局は「米軍基地内部の通常の運営であり問題ない」と解説しています(「安安連」18)が、事は文殊さんの景観破壊に関わり米軍基地の脅威の増大にもつながる重大な問題です。米軍、防衛省にこの計画の詳細を明らかにさせ、問題があればその中止を求めていただきたい。

 

4、昨年10月29日から11月2日にかけて、経ヶ岬の自衛隊と米軍の基地を舞台に、大規模な自衛隊の米軍基地警護訓練が行われました。この訓練は米軍基地が攻撃されることを前提としたものであることは明白です。防衛局は「米軍基地は抑止力で攻撃されることはない」との説明を繰り返していますが明らかに矛盾しています。世界最強の軍隊の海外基地を「専守防衛」の自衛隊が守らなければならない理由は何なのか、明らかにさせていただきたい。

 

5、全国知事会が昨年7月に「日米地位協定の抜本的な見直し」を含む在日米軍基地についての4つの提言を全会一致で決定し、京都府の西脇知事も所属する渉外知事会はそれを踏まえて「改定交渉の早急な開始を求める」特別要望を政府に提出しています。市長は9月議会でも12月議会でもその件について意義を認め、他の自治体と連携してやっていきたい旨の発言をされていますが、具体的な行動が見られません。地位協定の最前線に立つ京丹後市こそ率先して「日米地位協定の抜本的な改定」を求める行動を起こしていただきたい。

 

6、「二期工事」が進む中、当初はやらないとしていた「土曜日の工事」が今年に入ってほぼ毎週行われています。この冬は積雪も無く工事に支障のあるような事態は特に起きておりません。基本の約束通り「土曜工事」はやめるよう米軍、防衛局へ求めていただきたい。

 

7、昨年の「二期工事」開始以来、基地建設の大前提であった「住民の安全・安心の確保」を脅かす事態が引き続いて起こっています。その一方で、米軍・防衛局の不誠実な態度が露骨です。こんなことでは住民は安心して暮らせません。この思いをしっかりと受け止めていただき、米軍基地に関する諸問題の改善に向けて引き続いてのご努力をお願いしたい。

 

以上

 

 

  

(2018年11月16日 陳情書12)

 

平成30年11月16日

京丹後市議会 議長様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 Ⅻ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から3年10ヶ月が経過しました。今年3月末に隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地拡張工事が完成し、4月には米軍の「二期工事」が本格化、隊舎の建設などが現在急ピッチで進められています。更に8月以降三角地の工事も始まって当初の予定になかった米軍の敷地拡大も進んでいます。先日は日米合同の大規模な米軍基地警護訓練も行われました。今や宇川地域穴文殊の地は日米の重要軍事拠点となっております。

 

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。しかしながらそれが十分に具体化されているとは言い難い状況が続いています。特に「二期工事」開始以降諸問題が一気に噴き出し「住民の安全・安心の確保」が脅かされる事態が立て続いて起こっております。

 

 私たちの会はこれらの状況を踏まえ、8月20日に「陳情書Ⅺ」を提出しました。その陳情は現在基地対策特別委員会で「継続審議」となっておりますが、陳情提出後、米軍基地問題に関わって新たな状況が生まれています。その事を踏まえ以下の諸点について重ねて12回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

1、去る7月27日の早朝に米軍関係者のYナンバー車が峰山町菅の府道で電柱に激突しその電柱をへし折るという大事故を起こしました。それから3ヶ月以上が経つというのに米軍はその情報を未だ一切公表せず、事故の原因さえ何も分からないという状況が延々と続いています。防衛局も「米軍に照会中」というだけでまともな働きかけがなされているかどうかも分かりません。「事故の情報は速やかに公開する」という当初の約束が無視され、府、市の要望も軽んじられたままの状態です。市は米軍に対し毅然として抗議するとともに、早急な事故の情報提供を改めて求め、それでも米軍が応じないのならばその理由を明らかにさせていただきたい。

 

2、今年5月15日に起きたドクターヘリ不停波問題について、2014年10月の「停波要請があれば速やかに停波する」という京都府と防衛省の合意のある一方で、「(停波は)やむを得ない場合を除いて」であることが防衛省によって明らかにされています(7月)。

 市はこの件について従来の合意に変更はないと公表しておられますが、両者の間には明らかに矛盾がありとても納得できるものではありません。2回の検証会議でも「不停波」の真相が明らかにされないままです。再度似たような事が起こるのではないかと不安でなりません。要請があれば確実に停波されることを再度米軍・防衛省に確認されることと、日米間の合意内容の正確なものを公開するよう強く政府に求めていただきたい。

 

3、報道では米軍のXバンドレーダーサイトへの防御壁、監視塔の建設計画とミサイル攻撃等を前提とした弾道鋼鉄シェルターの設置計画が明らかにされています。

 この計画が事実ならば、米軍基地の脅威の増大と文殊さんの景観破壊の激化は明白です。米軍、防衛省にこの計画の真偽を明らかにさせ、真ならばその中止を求めていただきたい。

 

4、去る10月29日から11月2日にかけて、経ヶ岬の自衛隊と米軍の基地を舞台に、大規模な自衛隊の米軍基地警護訓練が行われました。この訓練は米軍基地が攻撃されることを前提としたものであることは明白です。「そのようなことはあり得ない」というのが当初の防衛省の私たち住民に対する説明でしたが、防衛省の見解はいつ変化したのか、明らかにさせていただきたい。また、現実に米軍が攻撃されるような事態になった時、肝心の私たち住民はどのように守っていただけるのか、明らかにさせていただきたい。

 

5、全国知事会が7月に「日米地位協定の抜本的な見直し」を含む在日米軍基地についての4つの提言を全会一致で決定し、京都府の西脇知事も所属する渉外知事会はそれを踏まえて「改定交渉を督促する」特別要望を政府に提出しています。市長は9月議会でその件について、意義を認め「市町レベルでも連携してやっていきたい」旨の発言をされました。既に決議を上げた自治体も多くあります。地位協定の最前線に立つ京丹後市こそ率先して早急に「日米地位協定の抜本的な改定」を求める行動を起こしていただきたい。

 

6、4月以降の3度にわたる南北首脳会談、6月の米朝首脳会談とその後の継続した交渉などによって、半島情勢は対立緩和へ向けて劇的に変化してきています。日本政府が東アジアの安定、朝鮮半島の非核化、朝鮮戦争終結へ向け積極的な外交努力を行うよう、声を上げていただきたい。

 

7、「二期工事」開始以降、基地建設の大前提であった「住民の安全・安心の確保」を大きく脅かす事態が以前にも増して起こっています。その一方で、米軍・防衛局の不誠実な態度が目立ちます。こんなことでは住民は安心して暮らせません。この思いをしっかりと受け止めていただき、基地問題に関する諸問題の改善に向けて継続したご努力をお願いしたい。

 

以上

 

 

  

【貼り付け(項目6が2つあったので、数字付け替え)】


平成30年8月20日

京丹後市議会  議長  様

 

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 Ⅺ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から3年8ヶ月が経過しようとしています。今年3月末に隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地拡張工事が完成し、4月以降は米軍の「二期工事」が本格的に展開されています。今や宇川地域穴文殊の地は日米の重要軍事拠点となり、それがさらに強化されようとしています。

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられましたが、それが十分に具体化されているとは言えない状況が続いています。特に「二期工事」開始以降諸問題が一気に噴き出し「住民の安全・安心の確保」が脅かされる事態が立て続いて起こっております。

 私たちの会はこれらの現状を踏まえ、改めて「住民の安全・安心の確保」という観点から以下の諸点について11回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

1、去る7/27(金)の早朝に米軍関係者の乗用車が峰山町菅で電柱に激突しその電柱をへし折るという大事故を起こしました。ところが米軍はその情報を未だ一切公表せず、事故の原因さえ何も分からない状況です。防衛局も米軍へまともな働きかけをしている様子がありません。市の態度も不明な状況が続いています。米軍関係者の事故は60件にもなります。市は米軍に対し毅然として抗議するとともに、事故の情報提供と具体的な効果ある再発防止を強く求めていただきたい。

 

2、住民の声によって「二期工事」の予定表が旧宇川中学校の掲示板に公表されることになりましたが、内容は不十分であり、休日などは見ることができない(中に入れない)状況です。施行業者、責任者、連絡先なども明らかにし、工事予定表を住民がいつでも見ることのできるよう米軍、防衛局へ改善を求めていただきたい。

 

3、当初やらないとされていた「土曜工事」が、前回の「安全安心連絡会」(6/8)以後にその理由について住民へのまともな説明もなく、6回も計画されました。そして6回の計画のうち5回が中止となっています。これは安全対策の約束そのものを形骸化するものであり、同時に住民を愚弄する行為です。約束通り、土曜日は工事はやらないことを強く求めていただきたい。

 

4、5/15(火)にドクターヘリが宇川経ヶ岬駐車場に飛来した際、一度は了解されたXバンドレーダーの停波が実際にはなされなかったという出来事がありました。ドクターヘリは宇川住民の生命線であり、その運行に支障が出るようなことは絶対にあってはなりません。また「要請があれば停波する」という京都府、京丹後市との約束にも反し、負傷者のみならずヘリ搭乗者をも危険にさらす大問題です。ところが、米軍も防衛省も今に至るまで当日の事情や停波のマニュアルの公表を拒否しています。こんなことでは住民の安全・安心の確保はできません。すべての情報の公開と「ドクターヘリの際は米軍が確実に停波する」という確約を当局へ求めていただきたい。

 

5、7月には実現するとされていた米軍基地発電機の防音対策のための商業電力の導入が再度延期されて未だに実現していません。現在必要な機材は基地へ搬入され電線もつながったと聞いていますが、一日も早い完全導入を実現して静かな文殊さんを取り戻していただきたい。米軍、防衛への働きかけを強めていただきたい。

 

6、報道では米軍がXバンドレーダーのサイトを高い塀で囲み、監視塔を3つ建設するという計画が明らかにされています。そんなことになれば、基地建設で大きく破壊された穴文殊の地の景観が更に悪化することは明白です。米軍、防衛省にこのような計画の中止を求めていただきたい。

 

7、4月の南北首脳会談、6月の米朝首脳会談以降、半島情勢は対立緩和へ向けて大きく動き出しています。日本政府が東アジアの安定、朝鮮半島の非核化、朝鮮戦争終結へ向け積極的な外交努力を行うよう、声を上げていただきたい。

 

8、従来の陳情で要望をさせていただき未だ実現に至っていない諸問題の改善に向けたご努力をお願いしたい。

 

以上

 

  

(2018年05月23日)

 

平成30年5月23日

京丹後市議会  議長 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 Ⅹ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から3年5ヶ月が経過しようとしています。2015年5月に始まった隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の拡張工事が今年3月末に完成し、大幅に遅れていた米軍の「二期工事」が、4月以降本格的に展開されています。今や宇川地域穴文殊の地は日米の重要軍事拠点となり、米軍の「二期工事」でそれがさらに強化されようとしています。

 

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。しかしながらそれが十分に具体化されているとは言いがたい状況が続いてきましたが、今回の「二期工事」にかかわっては危惧されていた諸問題が一気に噴き出し「住民の安全・安心の確保」が蔑ろにされる事態となっております。

 

 私たちの会はこれらの現状を踏まえ、改めて「住民の安全・安心の確保」という観点から以下の諸点について10回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

1、4月10日頃から開始されたとされる米軍基地の「二期工事」ですが、開始前の約束の多くが守られず宇川住民の安全・安心に大きな脅威が生じています。何故そのようなことが起きているのか、その原因を議会自ら究明し、関係当局にその抜本的改善を強く求めていただきたい。

  守られていない具体的事項とは以下の通りです。

 

①工事の開始時期やそれにかかわる情報(施行業者、責任者、連絡先、工事予定表等)が地域に事前に知らされることはなかった。

②本格的な掘削工事が始まったとされる4月10日以降も工事の情報は未だ何も知らされていない。

③予てから市が求めていた「自衛隊工事以上の情報開示」どころか、一期工事の際に出されていた工事看板表や予定表さえ出されていないという状況が現在も続いている。

④米軍は「二期工事」について5つの安全対策を約束したが、4月21日の土曜日に事前に何の説明もなく工事を実行して、約束の第1項目を最初から破った。

⑤工事のダンプなど大型車両の通過が多い場合は交通誘導員を宇川小学校付近のカーブに付けるという第3項目は、通過台数が相当数になっている中で未だ一度も実現していない。

 

2、「二期工事」が始まったとされる4月10日頃に、「二期工事」厚生施設予定地北側で基地敷地の境界を越えて掘削工事が行われました。住民の指摘によって発覚したこの問題は、最終的には米軍が事実を認めて市に謝罪し、市の「原状回復命令」によって埋め戻されました。しかし、これは単に業者の不注意(米側の説明)で掘削工事が敷地をはみ出たというような軽々しい問題ではありません。国家の主権にかかわる重大な問題です。議会として国に対して事実関係の詳細な説明と米軍への毅然たる態度を求めていただきたい。

 

3、1と2の問題に関わって、京都府と京丹後市は防衛省に対し、その抗議と改善を求めて文書による「緊急申入れ」を行っています(京都府は4月19日と5月8日の2回、京丹後市は5月15日)。しかしながら、その申し入れを無視して5月19日の土曜日には再度、事前説明なしの「土曜工事」が行われました。米軍基地地元の自治体に対するこのような米軍の横暴に対して、議会として事実関係を明確にさせると共に毅然とした意思表示をしていただきたい。

 

4、4月17日から19日までの3日間、米軍基地関係者が福知山の陸上自衛隊射撃訓練場で実弾射撃訓練を行いました。この際、経ヶ岬通信所より射撃訓練場まで銃器を訓練関係者とともに民間のマイクロバスの中に積んで移動していることが分かりました。米軍の慣行であるとも聞きますが、私達の生活感覚では考えられないことです。米軍へ改善を求めていただきたい。

 

5、2月26日に経ヶ岬通信所へ米軍のヘリコプターが飛来していることが分かりました。このヘリはUH-60ブラックホークという攻撃作戦用の最新鋭ステルスヘリでした。防衛省の説明は「人員、物資の輸送が目的」とのことですが、丹後地域の空域が日常的に米軍の訓練ゾーンとなっているのではないかという疑念が消えません。事実関係を確認し事実ならばその中止を求めていただきたい。

 

6、4月27日の南北首脳会談以降、半島情勢は対立緩和へ向けて歴史的な動きを見せています。日本政府が朝鮮半島の非核化と朝鮮戦争終結へ向け積極的な外交努力を行うよう、声を上げていただきたい。

 

7、「二期工事」開始以降、緊急の事態が度重ねて起こっています。「基地対策室」の責任者と緊急時でも連絡の取れる体制を確保するよう市へ求めていただきたい。

 

8、従来の陳情で要望をさせていただき未だ実現に至っていない諸問題の改善に向けたご努力をお願いしたい。      

 

以上

 

  

(2018年04月19日)

 

 

平成30年4月19日

 

京丹後市長 様

 

                         米軍基地反対丹後連絡会  

                         米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地「二期工事」に関わる緊急要望書

 

 貴職におかれましては、京丹後市長として市民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 

 さて、去る4月10日に本市丹後町宇川地域の米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)では大幅に遅れていた「二期工事」が始まりました。ところがこの「二期工事」には以下のような大きな問題点があります。

 

1,「二期工事」の開始に当たっては事前に地元宇川地域へ開始時期、安全対策、工事内容など必要な情報を知らせるということであったが、米軍、防衛局はそれを行わなかった。

 

2,開始時期については、「現地連絡所」が地元の3区長だけに「4月10日頃」と口頭で伝えただけで、確かな期日はおろか、その他の事項についても何も知らされないまま工事開始となった。

 

3,防衛局は4月10日当日も、その後も、開始時期を「頃」としか言わず、結局住民はいつ工事が始まったのかさえ未だに分からない状態である。

 

4,かつて、大村副市長は「二期工事」について、最低自衛隊の工事レベル(自衛隊工事では、日本での工事の際の通常の掲示以外に詳細な工事内容と日程を常に掲示し、投書箱も設けた)のことはやらせると何度も公言された。しかし、今回の「二期工事」では工事の看板もなく、施工業者、責任者、連絡先、工事予定表も全く示されることなく、全て秘密の中で現在工事が進められている。一期工事の際に出されていた工事看板や予定表さえないという酷い状態である。

 

5,「基地対策室」は、防衛局に対し従来の約束の実行を求めたということだが、それが実現されることはなかった。

 

6,現在のボガート司令官は2月28日の「安全安心対策連絡会」(15回目)の中で、「二期工事」について「地元関係者の方々に工事に関する情報をお伝えするよう引き続き努力していく」と述べておられるが、それは全く実行されていない。

 

7,そもそも「事前準備」としての「現地事務所、仮囲い設置」は3月初めには完成しており、実質的な「二期工事」は3月中旬より進められていたのが実態である。

 

8,工事期間は2年間と聞くが、このような無責任な工事の続行は、我々京丹後市民、殊に地元宇川地区住民の安全・安心を脅かす大変な問題である。

 

 以上のような実態を踏まえ、「あらゆる不安を解消するため市独自の制度を作る」と公約された原点に立ち返り、「住民の安全・安心の確保」を徹底するため貴職が具体的な問題解決のために行動されることを強く要望するものです。

 

 尚、私達が直接貴職にお会いして話せる場を是非とも作っていただきたい。  

 

以上 

 

  

(2018年2月16日)

京丹後市議会 議長 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題等に関わる陳情書 Ⅸ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)から既に3年が経過しました。2015年5月に始まった隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の拡張工事もほぼ完成し、その威容が道行く人を圧倒しています。今や宇川地域穴文殊の地は日米の重要軍事拠点となってきました。

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。そのために各当局が様々な取り組みを続けてこられました。しかしながらそれが十分に具体化されているとは言いがたい状況が続いています。

 昨年来北朝鮮と米国との対立が深刻化し、経ヶ岬米軍基地の軍事的脅威も増す中で、基地地元である宇川地区住民の不安は高まっております。

 私たちの会はこれらの現状を踏まえ、「住民の安全・安心の確保」と「平和の維持」という観点から以下の諸点について9回目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

1、この数年、沖縄では米軍のヘリの事故が絶えず、先日(2/25)は自衛隊の攻撃用ヘリが佐賀県の人家に墜落するという痛ましい事故が起きました。このところ丹後半島上空を航空機が盛んに飛んでおり、宇川地域でもその音をしばしば耳にして心配の声が上がっています。徹底した安全管理と無理な実戦訓練をやらないことを米軍、防衛に求めていただきたい。

 

2、1月下旬に自衛隊経ヶ岬分屯基地で大規模な訓練が行われたと聞いています。その目的は「米軍の防御訓練」であったとも聞きますが、それが本当なら「専守防衛」の自衛隊がどうしてそんな訓練をやらなければならないのか、また経ヶ岬分屯基地は隣接米軍基地の防衛義務を負っているのか、防衛に説明を求めていただきたい。

 

3、今年になっても北朝鮮と米国との対立は緩くなる気配がありません。経ヶ岬の日米両方の軍事施設はその影響を強く受けるものであることは論を待ちません。折から平昌五輪で南北融和の動きも出ている中、日本政府へ「対立の回避」を第一にしたあらゆる努力を行うよう求めていただきたい。

 

4、国は昨年来北朝鮮からのミサイル攻撃に対して、「Jアラート」に従って避難せよと指示を出し、市もそのことを広報しています。北朝鮮のミサイル発射は我が国の安全を脅かす許しがたい暴挙であり、ミサイル発射の情報は必要です。しかしながら、丹後地域では避難の時間も場所もないのが実態で「Jアラート」は住民の安全確保には大して役に立ちません。米軍、国、府、市はより具体的に私たち住民を守る方法を示していただきたい。

 

5、経ヶ岬の米軍Xバンドレーダー基地がとらえた北朝鮮のミサイルに関するタイムリーな情報が日本側に知らされているのか、報道などから大いに疑問を感じます。そもそもレーダーは十分な機能をしているのか、という声も聞かれます。米軍、防衛に具体的なその成果を示すよう求めていただきたい。

 

6、昨年も米軍属の運転する乗用車による重大な交通事故が何件も発生しました。今年は例年になく雪が多く路面状況も悪い状態が続いています。事故防止のための取り組みが行われていると聞きますが、その具体的安全対策の実態と効果が不明瞭です。議会として独自の検証を行うとともに、最低交通安全講習を受けない軍人軍属には運転をさせないという措置を重ねて米軍に求めていただきたい。

 

7、当初の約束に反した米軍軍属(主にレイセオン社)の方の個人居住、個人通勤が未だに改善されていません。速やかに改善されるよう防衛、米軍へ申し入れていただきたい。

 

8、シェネガ社、レイセオン社以外の米軍関係者が相当数基地に勤務しておられます。その方々の地位はどういうものなのか(SOFAステータス=地位協定の特権を持つ軍属なのか)、防衛、米軍に明らかにさせていただきたい。

 

9、基地の工事が始まって以来、文殊さんの参道や境内の黒松が10本以上枯れました。周辺地域の立ち枯れも広がっています。基地建設との因果関係云々の議論よりも、とにかく境内の黒松の保全が最優先です。取り返しのつかないことになる前に保護が徹底されるよう、関係当局へ求めていただきたい。

 

10、延期されている米軍基地発電機の防音対策のための商業電力の導入について具体的なその日程と内容を米軍、防衛に確認していただきたい。また、それまでの騒音対策として設置された防音シートは現在ほとんど役に立っておりません。これに対する米軍、防衛の見解を質していただきたい。

 

11、現在、延期されていた米軍基地二期工事の準備がなされています。その工事の詳細、景観対策、環境対策、安全対策についての具体的な内容を宇川住民にしっかり説明するよう、改めて米軍、防衛に求めていただきたい。

 

12、現在宇川地域では自衛隊基地の整備工事、尾和水路の建設工事、宇川バイパスの建設工事などが行われ様々な工事車両が日々国道を行き交っており、安全配慮の不十分な車両への苦情も多く出されています。今後そこに米軍の二期工事も加わり、米軍関係の車両も相変わらず多く走っています。安全の確保に万全を期すよう各当局に強く申しれていただきたい。

 

以上

 

 

 

 

(2017年11月17日)

京丹後市議会  議長 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題に関わる陳情書 Ⅷ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が建設され、その本格稼働(2014年12月)からもうすぐ3年になろうとしています。一昨年5月に始まった隣接の航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の大幅拡張工事も完成に近づき、現在その威容が道行く人を圧倒しています。宇川地域穴文殊の地は今や日米の重要軍事拠点となってきています。

 この基地の建設・稼働に対しては、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということが前提となっていることはご存知の通りです。ところがそれが十分に具体化されることなく基地は建設され稼働してきました。

 今年に入って北朝鮮と米国との対立が緊迫化し、経ヶ岬米軍基地がその最前線のターゲットとされる危険まで現実化してきており、基地地元である宇川地区住民の危惧と不安は高まる一方です。

 私たちの会はこれらの現状を踏まえ、「住民の安全・安心の確保」と「国の平和、世界の平和の維持」という観点から以下の諸点について8度目の陳情書を貴議会へ提出するものです。

 

 

1、北朝鮮と米国との対立・緊張がますます深刻になる中、米国のトランプ大統領は「軍事的行動を辞さず」の態度を崩さす、我が国の安倍首相は「全面的な米国への支持」を表明して北朝鮮との対話を拒否し続けています。日本海で米韓日の大規模な共同軍事演習が行われ、我が国は米国とともに北朝鮮を威嚇する事態となっています。何か起これば経ヶ岬の米軍基地が狙われる可能性は極めて高く、「万一に備えてシェルターが必要だ」という声が宇川の住民からも起こっています。

  日本政府は「対立の回避」を第一にしたあらゆる努力を行うよう、議会として国へ要請していただきたい。

 

2、国は現在北朝鮮からのミサイル攻撃などを想定して「高度警戒態勢」を続け、攻撃に対しては「Jアラート」に従って避難せよとのことで、市もそのことを広報しています。しかし、避難の時間も場所もないのが実態で「Jアラート」は役に立ちません。米軍、国、府、市に対しもっと具体的に私たち住民を守る方法を示すよう働きかけていただきたい。

 

3,経ヶ岬の米軍Xバンドレーダー基地は北朝鮮のミサイルを監視する為に作られたということですが、あれだけミサイルが飛ばされても、その情報が日本には知らされていないようです。基地はほんとうにその仕事をできているのか、どうして情報が知らされないのか、米軍、防衛に説明を求めていただきたい。

 

4、米軍属の運転する乗用車による重大な交通事故が多発し、再発防止のための取り組みが行われていると聞きますが、7/28にはまた危険な事故(前方不注意で直進車の側面に衝突)が網野町で起きています。具体的安全対策の実態と効果を明らかにすることと、最低交通安全講習を受けない軍人軍属には運転をさせないという措置を重ねて米軍に求めていただきたい。

 

5、当初の約束に反した米軍軍属(主にレイセオン社)の方の個人居住、個人通勤が全く改善されていません。乗り合わせ通勤もごく数台に過ぎません。速やかに改善されるよう米軍へ申し入れていただきたい。

 

6、シェネガ社、レイセオン社以外の米軍関係者が相当数基地に勤務しておられるようですが、その方々の地位はどういうものなのか(SOFAステータス=地位協定の特権を持つ軍属なのか)、防衛、米軍に説明を求めていただきたい。

 

7、9月26日から3日間連続で、経ヶ岬米軍基地の軍属が実弾射撃訓練を行いましたが、この際銃器を直接マイクロバスに乗せているのではないかという声が住民から出ています。銃器の管理と安全対策について米軍、防衛省に詳細な説明を求めていただきたい。

 

8、米軍基地発電機の防音対策のための商業電力の導入が来年7月まで延期されることとなり、それまでの騒音対策として防音シートが九品寺側に設置されましたが、ほとんど効果はありません。これ以外の対策は検討しておられないのか米軍、防衛に確認していただきたい。

 

9、この秋より、延期されていた米軍基地の二期工事が始まると聞いていますが、未だその詳細は知らされず、その工事に際しての具体的な安全の確認も不明です。それらの内容はどうなっているのか、東側三角地の拡張工事も含めて、米軍、防衛に明らかにさせていただきたい。

 

10、経ヶ岬米軍基地内の穴文殊洞窟の真上に設置されていた「トイレ」は。私たちの強い批判を受けて2月よりその使用を禁止し、9月7日には撤去されました。「安安連」での市当局からの発言も効果的であったと思っております。しかしながら、その基壇が同じ場所にまだ残されたままです。その撤去も申し入れていただきたい。

 

11,基地の工事が始まって以来、文殊さんの参道や境内の黒松が10本以上枯れました。また周辺の海岸での立ち枯れも増える一方です。京都府の貴重な財産(景観200選)であるこの黒松の保護を徹底されるよう、関係当局へ求めていただきたい。

 

12、現在宇川地域では自衛隊基地の大規模な拡張工事が行われ、工事車両が日々国道を行き交っております。近々米軍の二期工事も始まり、今後宇川バイパスの建設など様々な工事も予定されています。また米軍関係の車両も相変わらず多く走っています。安全の確保に万全を期すよう各当局に強く申しれていただきたい。

 

以上

  

平成29年8月21日

京丹後市議会  議長

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題に関わる陳情書 Ⅶ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が住民の思いをよそに建設され、その本格運用が2014年12月26日に始まってから2年8ヶ月になります。2015年5月には、隣接する航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の大幅拡張工事が始まり、現在その大きな施設が国道脇にできあがってきました。宇川地域穴文殊の地は今や日米の重要軍事拠点となってきています。

 市長と知事は基地建設に対する「協力表明」の前提条件として、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということを挙げ、国はそれに対し「政府一体となって、真摯かつ万全に対応する」と約束していることは皆さんご存知の通りです。また、貴議会全体の合意として「市民の安全・安心の確保」は何度も確認されてきたところです。

 ところが現実にはその「住民の安全・安心の確保」が十分に具体化されることなく基地は建設され稼働してきました。その上、今年に入って北朝鮮のミサイル発射がとどまることなく米国との対立が緊迫化し、今や在日米軍基地を抱えるわが国全体が重大な脅威にさらされています。経ヶ岬米軍基地がその最前線のターゲットとされる危険が現実化してきており、基地地元である宇川地区住民の危惧と不安は高まる一方です。

 私たちの会はこれらの問題点を指摘し、6回にわたって陳情書を貴議会に提出しその改善を求めてまいりましたが、その対応は未だ不十分なものと言わざるを得ません。

 以上のような状況を踏まえ、「住民の安全・安心の確保」と「国の平和、世界の平和の維持」という観点から以下の諸点について貴議会へ強く要望するものです。

 

 去る7月7日には国連で核兵器禁止条約が197カ国中122カ国という大多数の国の賛成で採択されるという画期的なできごとがありました。唯一の戦争被爆国である日本の政府はそれに背を向けて批判を浴びていますが、非核・非戦への大きな世界の動きへ目を向け、未来へ向けての声を地方から上げていただくことも合わせて求めるものです。

 

 

1、現在北朝鮮がICBMの発射に続いてグアムへのミサイル発射を予告するなど、米国との対立がますます緊迫化し、今やこの問題は世界的な危機を招いています。この事態に対し、軍事的な衝突を辞さないとする両国の指導者に対して、韓国、中国、ロシア、EU、さらには米政権の内部からも「軍事的行動を避け、外交的対話による解決を」という大きな声が起きています。

 ところがわが国の現政府は、米国を一方的に支持し共同軍事訓練を行って、「対話」に背を向ける態度をとり続けています。このような行為は、日本全体を敢えて危険にさらすことにつながり、米軍のミサイル探知レーダー基地を抱える宇川地域の危険度はますます高まっています。

 わが国は先の戦争の苦い経験を踏まえ日本国憲法の理念に立って、あくまでも平和外交による解決の先頭に立つべきです。政府が外交的対話に踏み出すよう、議会として強く働きかけていただきたい。

 

2、国は現在北朝鮮からのミサイル攻撃などを想定して「高度警戒態勢」を続けています。攻撃に対しては「Jアラート」に従って避難せよとのことで、市もそのことを広報しておられます。しかし、ミサイルは8分で日本に届くのに「Jアラート」は最速で発射4分後にしか出せないと聞きます。これが本当なら何の役にも立ちません。米軍、国、府、市に対し、もっと具体的に私たち住民を守る方法を示すよう働きかけていただきたい。

 

3、米軍属の運転する乗用車による重大な交通事故が多発し、再発防止のための取り組みが行われていると聞きます。その具体的安全対策の実態と効果を明らかにさせることと、最低交通安全講習を受けない軍人軍属には運転をさせないという措置を重ねて米軍に求めていただきたい。

 

4、昨年11月より、経ヶ岬米軍基地の警備軍属などが陸上自衛隊福知山射撃訓練場で実弾射撃訓練を行っています。この件について米軍、防衛省よりその内容、安全対策など情報を開示させ、安全対策を徹底させていただきたい。

 

5、6月6日の第12回の「安安連」で、米軍基地発電機の防音対策のための商業電力の導入が来年まで延期されることが伝えられ、府、市より強い抗議の声が上がっていることが報じられました。これに対して、防衛局は新たな防音対策を検討するということでしたが、その動きが現在不明です。どうなっているのかを米軍、防衛局に明らかにさせていただきたい。

 

6、昨年7月以降、経ヶ岬米軍基地の敷地を東側に拡張する計画が進められています。交通上の安全対策ということですが、基地の現状から見て全く不必要な計画であり、多額の支出も予定されています。この計画の再考を求めていただきたい。

 

7、昨年の7月以降、経ヶ岬米軍基地内の穴文殊洞窟の真上(九品寺本堂の真後ろ)に「トイレ」が設置されました。私たちの強い批判を受けて米軍は今年3月よりそのトイレの使用を停止しました。しかしトイレ本体はまだ同じ場所に残されたままです。6月の「安安連」では「検討中」とのことでしたが全く撤去の動きがありません。そのような中での「穴文殊祭り」は宇川の住民として堪えられないものを感じています。米軍に対し、早急な撤去を申し入れていただきたい。

 

8、2015年春頃より市内各地に当初の約束を無視するように米軍基地関係の軍属の方が個々に居住しておられます。最近宇川地域にも居住されるようになったと聞いています。市当局はそのことをどのように把握しておられるのか、また地域で様々なトラブルが起こった場合に市はどのように対応してこられたのか、今後はどのように対応される予定なのかを明らかにしていただきたい。

 

9、現在宇川地域では航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の大規模な拡張工事が行われ、工事車両が日々国道を行き交っております。更に今後も宇川バイパスの建設など様々な工事が予定されています。また米軍関係の車両も相変わらず多く走っています。安全の確保に万全を期すよう市として各当局に強く申しれていただきたい。

 

10、従来の陳状で取り上げ、未だ実現に至っていないことの実現に鋭意努力すること。

 具体的には、①米軍二期工事の安全協定 ②軍属レイセオン社社員の個人居住個人通勤の解消 ③宇川地域での安全・安心確保への説明会 ④事件事故の迅速かつ詳細な情報の開示 ⑤米軍と市の直接対話の制度 ⑥「安全安心連絡会」の公開 ⑦3万3000Vの電線についての説明会などです。 

 

以上

(2017年5月22日)

 

京丹後市議会議長 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題に関わる陳情書 Ⅵ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて、本市丹後町宇川地域に米軍Xバンドレーダー基地(米陸軍経ヶ岬通信所)が住民の思いをよそに建設され、その本格運用が2014年12月26日に始まってから2年5ヶ月になります。2015年5月末には、隣接する航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の大幅拡張工事も始まり、現在その大きな施設が国道脇に姿を見せてきました。宇川地域穴文殊の地は今や日米の重要軍事拠点となってきています。

 市長と知事は基地建設に対する「協力表明」の前提条件として、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということを挙げ、国はそれに対し「政府一体となって、真摯かつ万全に対応する」と約束していることは皆さんご存知の通りです。また、貴議会全体の合意として「市民の安全・安心の確保」は何度も確認されてきたところです。

 ところが現実にはその「住民の安全安心の確保」が十分に具体化されることなく基地は建設され稼働してきました。私たちの会はその問題点を指摘し、5回にわたって陳情書を貴議会に提出しその改善を求めてまいりましたが、各当局の対応はまだまだ不十分なものと言わざるを得ません。

 今年に入って更にその上により大きな問題が起こってきました。即ち、北朝鮮と米国との対立が激化し、在日米軍基地を抱えるわが国全体が重大な脅威にさらされ、経ヶ岬米軍基地がその最前線のターゲットとされる危険がかつてなく高まっているということです。基地地元である宇川地区住民の危惧と不安は極めて深刻です。

 このような中にあって国は、その対立の平和的解決に背を向け一方的に米国を支持してその軍事行動に荷担し、戦後72年間維持されてきたこの国の平和の危機をも招いています。

 以上のような状況を踏まえ、「住民の安全・安心の確保」と「国の平和の維持」という観点から以下の諸点について貴議会へ強く要望するものです。

 

 

1、現在北朝鮮と米国が深刻な対立関係にあり東アジア全体が緊迫した情勢となっています。北朝鮮によるミサイルの発射は決して許されるものではありませんが、それを軍事力で解決しようとする米国のやり方も妥当ではありません。わが国の現政府はその米国の軍事政策を一方的に支持し、それに対して北朝鮮は在日米軍のある日本の攻撃も辞さずと公言する事態となっています。米海軍艦船と海上自衛隊が日本近海で共同訓練を行ったり、米艦船を海上自衛隊の艦船か防護するなどという行為は、日本全体を敢えて危険に晒す行為以外の何物でもありません。このようなことをやめ、あくまでも平和外交による解決を目指すよう日本政府に強く働きかけること。

 

2、国は「有事」に際しての避難訓練などを自治体に指導していますが、経ヶ岬軍事基地に対する北朝鮮からのミサイル攻撃など「有事」に際し、市は住民・市民をどのようにして守るのか、その具体策を明らかにさせること。

 

3、昨年10月14日と12月10日に米軍属の運転する乗用車が重大な事故を起こしました。それに対し市当局を始め各方面から大きな批判の声が上がり、具体的な改善策が防衛局、米軍などから示されました。その具体的安全対策の実態と効果を検証し、最低交通安全講習を受けない軍人軍属には運転をさせないという措置を米軍に求めること。

 

4、昨年11月より、経ヶ岬米軍基地の警備軍属などが陸上自衛隊福知山射撃訓練場で実弾射撃訓練を行っています。この件について米軍、防衛省よりその内容、安全対策など情報を開示させ、安全対策を徹底させること。

 

5、昨年7月以降、経ヶ岬米軍基地の敷地を東側に拡張する計画が進められています。交通上の安全対策ということですが、基地の現状から見て不必要な計画と言わざるを得ません。また、この事業には市の多額の支出も予定されています。財政難の折、不必要なことへの出費は許されません。よって、この計画の再検討を求めること。

 

6、昨年の7月以降、経ヶ岬米軍基地内の穴文殊洞窟の真上(九品寺本堂の真後ろ)に「トイレ」が設置されました。この場所は何百年来、地元の者が大切に守ってきた信仰の拠り所であり、住民の強い批判を受けて今年3月よりそのトイレの使用は停止されました。しかしトイレ本体はまだ残されたままです。米軍に対し早急に撤去を申し入れること。

 

7、今年3月、宇川地区では新設された尾和の変電所(経ヶ岬配電塔)まで3万3000ボルトの高圧電線が引かれ、既に電量が流されていると聞いています。米軍基地に関わっては騒音対策ということです。この電線は宇川地区の人家の軒先を通っておりその電磁波の危険や被害について住民より不安の声が絶えません。関電に対し住民への説明会を開き、安全対策等を明らかにするよう求めること。

 

8、現在宇川地域では航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の大規模な拡張工事が行われ、多数の工事車両が日々国道を行き交っております。更に今後も宇川バイパスの建設など様々な工事が予定されています。安全の確保に万全を期すよう市として各当局に強く申しれること。

 

9、従来の陳状で取り上げ、未だ実現に至っていないことの実現に鋭意努力すること。

 具体的には、①米軍二期工事の安全協定 ②軍属レイセオン社社員の個人居住個人通勤の解消 ③宇川地域での安全・安心確保への説明会 ④事件事故の迅速かつ詳細な情報の開示 ⑤米軍と市の直接対話の制度 ⑥「安全安心連絡会」の公開 などです。

 

以上

(2016年11月16日に提出されたもの)

 

京丹後市議会  議長  松本 経一 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題に関わる陳情書 Ⅴ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。
 さて、本市丹後町宇川地区に建設されたXバンドレーダー経ヶ岬米軍基地は、多くの問題点を抱えながら2014年12月26日より本格運用が始まり、それ以後現在に至るまで1年10ヶ月に渡って稼働しております。昨年5月末より、隣接する航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の拡張工事も始まり現在大がかりな建設作業が行われています。
 市長と知事は基地建設に対する「協力表明」の前提条件として、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということを挙げ、防衛省はそれに対し「政府一体となって、真摯かつ万全に対応する」と約束していることは皆さんご存知の通りです。
 ところが現実にはその「住民の安全安心の確保」が十分に具体化されることなく現在に至っています。その憂うべき事態に対して、私たちの会は2014年以来、4度の陳情書を貴議会に提出しそのうち3度の趣旨採択をいただいております。
 しかしながら、具体的な安全・安心対策はまだまだ不十分であります。この夏以降、新しい問題もいくつも起こっております。
 それらの新しい問題を中心に、以下の諸点について要望を行います。「住民の安全・安心の確保」という大前提に立ち返り、貴議会が鋭意その責任を果たされるよう強く求めるものです。

 

 

1、去る10月14日午後に峰山町橋木地区の府道で、米軍属の運転するレンタカーが道端に駐めてあった地元の方の軽トラックに後ろから激突するという事故が起きました。現場は直線の見通しのよい広い道路であり、全く理解しがたい事故と言わざるを得ません。事故の度に「安全対策には万全を期す」と繰り返されてきましたがまたこのような危険極まりない事故が起きてしまいました。その原因と構造を米軍、防衛に明らかにさせ、再発防止を確かなものとする具体的措置を約束させること。

 

2、去る9月16日、経ヶ岬米軍基地の警備軍属などが陸上自衛隊福知山射撃訓練場で実弾射撃訓練を行う計画が明らかとなりました。京丹後市民の安全・安心にかかわる重大な問題であるにも拘わらず、この件について基地の所在地である本市ではその内容、安全対策など何も公にされていません。早急に詳細な情報を開示し、市民の安全・安心を確保するため、米軍、防衛省にその計画の中止を求めること。

 

3、今年の7月以降、経ヶ岬米軍基地の敷地を東側に拡張する計画が進められています。米軍、防衛は当初そのような考えはないと公言しており、今回理由とされる国道の渋滞なども起きてはいません。また、基地の敷地は半分以上遊休地となっています。不必要な計画言わざるを得ません。この計画の中止を求めること。

 

4、今年の7月以降、経ヶ岬米軍基地内の穴文殊洞窟の真上(九品寺本堂の真後ろ)に「トイレ」が設置されました。この場所は何百年来、地元の者が大切に守ってきた信仰の拠り所であり、そこを不浄なもので汚されることは米軍の敷地内といえども許しがたい行為です。米軍に対し早急に撤去を申し入れること。

 

5、現在宇川地区では電力の安定供給のため電線の引き変え工事が進められています。この工事には米軍基地の発電機騒音対策としての電線引きこみ工事も合わさっています。その新しく引かれる電線は3万3000ボルトの高圧電線であることが分かりました。これは従来の6600ボルトに比べると5倍にもなるものです。関西電力の解説では「何も問題ない」とのことですが、宇川住民に対してこの電線についての十分な説明はなされていません。何故にこのような高圧の電線が必要なのか、その電磁波などの危険や被害の対策は本当に万全なのか、どの電線が3万3000ボルトなのかなど当局に一般住民への説明会開催を求めること。

 

6、現在宇川地域では経ヶ岬航空自衛隊の大規模な工事、新しい電線を引き変電施設を作るための工事、尾和農業用水路の工事、様々な道路工事などが同時並行的に行われており、きわめて危険な状態が続いています。安全の確保に万全を期すよう市として各当局に強く申しれをすること。


7、従来の陳状で取り上げ、未だ実現に至っていないことの実現に鋭意努力すること。
  具体的には、①米軍二期工事の安全協定 ②軍属レイセオン社社員の勝手居住勝手通勤の解消 ③宇川地域での安全・安心確保への説明会 ④事件事故の迅速かつ詳細な情報の開示 ⑤米軍と市の直接対話の制度 ⑥「安全安心連絡会」の公開 などである。

 

以上

 

 

(2016年11月13日提出)

 

下宇川連合区長 様
経ヶ岬米軍基地トイレ問題についての質問並びに要望

 

米軍基地建設を憂う宇川有志の会


 貴職におかれましては、下宇川連合区の代表として宇川住民の生活を守りその安全・安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。
 さて、経ヶ岬米軍基地は2014年5月27日より建設工事が始まり、同10月21日にXバンドレーダー本体が搬入され、同12月26日には防衛省によってその本格運用が宣言されて今日に至っております。
 この経ヶ岬米軍基地の敷地内で穴文殊の洞窟の真上に、最近基地関係者専用の「トイレ」が設置されたことが分かりました。この場所は数百年にわたって宇川の住民の信仰の拠り所として大切にされてきた所であることは論をまちません。この神聖な場所をこのような不浄なもので汚されることに私たちは耐えられません。
 米軍は基地建設に当たりこの穴文殊一帯の景観保全を約束し、九品寺に対してもその歴史的文化的地域的価値を認めてイベントなどへの様々な協力もしてきました。今回の事態はその約束や信用を彼ら自身が大きく裏切る行為と言わざるを得ません。 
 この件に関して質問並びに要望を行います。
 下宇川連合区の代表として誠実で早急な回答をお願いするとともに、要望については適切な対応をなされることを求めるものです。

 

1、質問
①貴職は、この穴文殊の洞窟の真上に設置された米軍のトイレについて連合区長としてどのように感じておられますか。
②このトイレは、新しい堅固な基礎の上に設置されているにもかかわらず、防衛局によると米軍より「仮設」と説明されているということです。この「仮設」ということについて、貴職はどのように思われていますか。
③現在Xバンドレーダーの関連施設が入っている崖の上の緑色のサイトも当初「仮設」ということで設置されたもので、今や完全に常設の建造物となっていますが、そのことはご存じでしょうか。
④九品寺の住職は、この件について立腹され防衛局へ撤去を申し入れておられますが、貴職はそのことをご存知でしょうか。
⑤防衛局の担当者はその申し入れを受け、「検討したい」ということを表明していますが貴職はそのことをご存知でしょうか。

 

2、要望
① 穴文殊の真上の米軍トイレについて、九品寺のご住職、袖志、尾和の皆さん、宇川住民の多くが憤りを感じ撤去を求めている実態に鑑み、早急な撤去を下宇川連合区として米軍、防衛局に申し入れていただきたい。
② 必要とご判断されるなら、この件で広く宇川住民の声を確認することをしていただきたい。
③ トイレの件とは直接関係ありませんが、米軍基地に関わって最近起きている諸問題(橋木での交通事故の問題、3万3000ボルトの電線の問題、福知山での米軍属の実弾射撃訓練の問題、軍属の勝手居住の問題など)について、宇川住民の安全・安心を確保する立場から当局への積極的な発言をお願いしたい。
※ご多忙の中恐縮ですが、質問部分についての回答、並びに要望部分についてのお考えを 11月18日までにお願いします。  以上

 

 

(2016年6月1日 提出)

 

米軍Xバンドレーダー基地問題に関わる陳情書 Ⅳ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。
 さて2013年2月末に突然当市に起こったXバンドレーダー経ヶ岬米軍基地問題は、文字通り多くの問題点を抱えながら2014年5月27日よりその建設工事が強行され、同年10月21日には秘密裏にレーダー本体が搬入され、12月26日の夜より本格運用が一方的に宣言され、それ以後現在に至るまで1年5ヶ月に渡って稼働しております。昨年5月末より、隣接する航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の拡張工事も行われています。
 市長と知事は基地建設に対する「協力表明」の前提条件として、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということを挙げ、防衛省はそれに対し「政府一体となって、真摯かつ万全に対応する」と約束していることは皆さんご存知の通りです。また、2013年7月11日付で市議会3会派他17名が共同で市長に提出された要望書にも、「市民の安全・安心の確保を前提に」ということが受け入れの前提となっております。
 ところが現実にはその「住民の安全安心の確保」が十分に具体化されることなく基地建設のみが進められてきました。その憂うべき事態に対して、私たちの会は2014年以来、3度の陳情書を貴議会に提出し諸問題の改善を求めてまいりました。
 その結果一部改善も見られましたが、全体としては国との当初の約束や防衛局の約束などが誠実に実行されず、昨年12月の網野地区での事故の問題など住民の安全安心を脅かす問題が多く発生してきております。それに対する各当局の対応はいずれも不誠実かつ不十分なものでした。
 去る4月24日の京丹後市長選挙では、この基地問題について「あらゆる不安を解消するため市独自の制度を作る」と公約された三崎政直氏が当選され、前市長が足踏みされていた具体的施策へ踏み出すことに意欲を示しておられます。
 一方、5月になって沖縄では米軍属による痛ましい事件がまた明らかとなり大問題となっていることは周知の通りです。問題ある日米地位協定の下、京丹後市が規模の違いはあれ同じような危険を持つ場所であることは論を待ちません。
 以上のような状況を踏まえ、以下の諸点について改めて貴議会へその実現を強く求めるものであります。新議員の皆さんにはこの問題に詳しくない方もおられるかと思いますが、しっかりと学習もされ、「住民の安全・安心の確保」という大前提に立ち返り、貴議会が鋭意その責任を果たされるよう強く要望するものです。

 

(以下、項目)

 (2015年11月18日)

 

米軍Xバンドレーダー基地問題に関わる陳情書 Ⅲ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて一昨年2月末に突然当市に起こったXバンドレーダー経ヶ岬米軍基地問題は、文字通り多くの問題点を引きずりながら昨年5月27日よりその建設工事が強行され、10月21日には秘密裏にレーダー本体が搬入され、12月26日の夜より本格運用が一方的に宣言され、現在に至るまで稼働しております。本年5月末より、隣接する航空自衛隊経ヶ岬分屯基地の拡張工事も始まりました。

 市長と知事は基地建設に対する「協力表明」の前提条件として、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということを挙げ、防衛省はそれに対し「政府一体となって、真摯かつ万全に対応する」と約束していることは皆さんご存知の通りです。また、一昨年7月11日付で市議会3会派他17名が共同で市長に提出された要望書にも、「市民の安全・安心の確保を前提に」ということが受け入れの前提となっております。

 ところが現実にはその「住民の安全安心の確保」が十分に具体化されることなく基地建設のみが進められてきました。その憂うべき事態に対して、私たちの会は昨年以来、2度の陳情書を提出し諸問題の改善を求めてまいりました。

その結果一部改善も見られましたが、全体としては国との当初の約束や防衛局の約束などが誠実に実行されず、島津地区の居住地問題など新たな問題も発生してきております。それに対する当局の対応は不誠実かつ不十分なものと言わざるを得ません。

 以上のような状況を踏まえ、以下の諸点について改めて貴議会へその実現を強く求めるものであります。「住民の安全・安心の確保」という大前提に立ち返り、貴議会が鋭意その責任を果たされるよう強く要望するものです。

 

 

1、米軍基地建設の二期工事開始は来年春に延期されましたが、一期工事に当たっては安全安心のための当初の約束がほとんど守られなかったという現実を踏まえ、早急にしっかりとした安全協定を市が米軍、防衛局と結ぶこと。

 

2、網野町島津地区において進められている米軍属シェネガ社警備員の宿舎建設について、「地元区の意向を踏まえ、適切丁寧な手続きを取る」という国と市の約束が履行されずに建設が進められています。また市長は「(地元の)意向調査は人権侵害」などと問題ある発言を繰り返しておられます。市は、原点に返ってその問題点を明らかにし、島津住民の安全安心確保のため早急に市主催の説明会を開くこと。

 

3、米軍属レイセオン社員の多くは当初の約束を無視して個々に居住し、自家用車で通勤しています。市はその実態を把握し、責任の所在と安全対策を明確にすると共に、当初の約束の実行を米軍、防衛局へ強く求めること。

 

4、宇川地域では、昨年4月16日の説明会以来住民に対する説明会が開催されていません。多くの約束違反が起こっている現状と二期工事に向けての安全対策について早急に宇川地域での住民説明会を市が開くこと。

 

5、これまで防衛局が行ってきた3つの調査について、その方法と調査場所、公開方法を地域住民の立場に立った疑義を招かないものに改めるよう申し入れること。

 

6、米軍人軍属の関わる事件事故に関して、その情報を詳細かつ速やかに米軍、防衛局、京丹後警察より提供させ、敏速に市民全体に周知させるシステムを構築すること。

 

7、米軍の基地本部と市が直接に対話、交渉できる場を早急に作り、住民の声を米軍に直接伝えることができるようにすること。

 

8、米軍人軍属が関わる事件事故等が発生した場合に市民が不利益を被ることがないよう、市が独自の制度を確立すること。

 

9、日米地位協定の改正に伴って、条件はあるものの地元自治体が米軍基地に必要に応じて立ち入ることが可能となったが、そのための市独自の詳細な手続き等を早急に整備すること。

 

以上

 

 

 

平成27年2月12日

京丹後市議会

議長  三崎 政直 様

米軍基地建設を憂う宇川有志の会

 

米軍Xバンドレーダー基地問題に関わる陳情書 Ⅱ

 

 貴議会におかれましては、市民の生活を守りその安全安心を実現するため日々奮闘されておられることに敬意を表するものです。

 さて一昨年2月末に突然当市に起こったXバンドレーダー経ヶ岬米軍基地問題は、文字通り多くの問題点を引きずりながら昨年5月27日よりその建設工事が強行され、10月21日には秘密裏にレーダー本体が搬入され、12月26日の夜より本格運用が一方的に宣言されました。今年1月末には基地の一期工事が終了したとされています。

 市長と知事は基地建設に対する「協力表明」の前提条件として、あらゆる面での「住民の安全・安心の確保」ということを挙げ、防衛省はそれに対し「政府一体となって、真摯かつ万全に対応する」と約束していることは皆さんご存知の通りです。また、一昨年7月11日付で市議会3会派他17名が共同で市長に提出された要望書にも、「市民の安全・安心の確保を前提に」ということが受け入れの前提となっております。

 ところが現実にはその「住民の安全安心の確保」が実質的に具体化されることなく基地建設のみが進められてきました。その憂うべき事態に対して、私たちの会は昨年8月20日付で6項目の要望を明らかにした「陳情書」を提出し、9月24日には基地対策特別委員会で、新たな問題も含めてその趣旨説明をやらせていただきました。

 その内容は9月議会、12月議会ともに特別委員会の「継続審議」となっております。しかしながら、その後基地建設が進み、レーダーが搬入され、実際の運用がなされる中で騒音問題、事故問題など多くの深刻な現実の問題が明らかになってきました。それに対する当局の対応はきわめて不誠実かつ不十分なものです。

 以上のような状況を踏まえ、以下の諸点について先の陳情に追加して貴議会へその実現を強く求めるものであります。「住民の安全・安心の確保」という大前提に立ち返り、貴議会が鋭意その責任を果たされるよう強く要望するものです。

 

 

1、現在周辺地域住民に深刻な健康被害をもたらしている基地の発電機による騒音被害に関して、議員各位がその見通しの甘さを猛省し、議会として早急な抜本的対策を米軍及び国に求めること。抜本的な対策がなされるまでは「当面、発電機を停止すること」を議会の決議として米軍及び国に示すこと。

 

2、基地建設の一期工事に当たっては安全安心のための当初の約束がほとんど守られなかったという現実を踏まえ、今後二期工事および航空自衛隊の拡張工事に対して事前にしっかりとした安全協定を市が米軍、防衛局と結ぶこと。

 

3、基地問題発生以来(特に基地建設工事着工以降)、宇川地域住民が被ってきた様々な被害や実際の不安について市が責任を持ってその実態調査を行いその内容を公開すること。

 

4、これまで防衛局が行ってきた3つの調査について、その方法と調査場所、公開方法を地域住民の立場に立った疑義を招かないものに改めるよう申し入れること。

 

5、3に関わっては、調査のための各機器を宇川地区で独自に計測できるよう市が複数購入していただきたい。

 

6、米軍人軍属の関わる事件事故に関して、その情報を詳細に速やかに米軍、防衛局、京丹後警察より提供させ、敏速に市民全体に周知させるシステムを構築すること。

 

7、米軍の基地本部と市が直接に対話、交渉できる場を早急に作り、住民の声を米軍に直接伝えると共に、基地関係の軍人軍属の実態を市が的確に把握できるようにすること。

 

8、米軍は交通問題について安全講習を行って事故防止に努めたいというものの、事故は続発し、市民に直接の被害も出ています。市民を守る立場から米軍に対し安全管理の徹底を強く申し入れ、その回答を市民に公開すること。

 

以上

 

 

 

 

最初の陳情書は、2014年9月議会に提出されています。 

 

◆憂う会 ビラ

 

28号 2019年10月 

27号 2018年10月

26号 2017年10月

25号 2017年 5月

24号 2016年10月 

23号 2016年 6月 

22号 2016年 2月

 

▼28号 2019年10月

米軍基地建設を憂う宇川有志の会 ビラ28号(全市版) 

 

基地稼働4年9ヶ月、約束無視 米軍、防衛省!

何も言えない市長、副市長!!

 

 京丹後市の皆さん、丹後町宇川経ヶ岬の米軍基地の本格稼働から4年9ヶ月が経ちました。基地問題の始まりからは既に6年7ヶ月です。

 

 昨年4月から始まった米軍「二期工事」は、大幅に遅れながら隊舎と厚生施設の大きな建物が姿を現し、関連施設と周囲の本設フェンス工事が盛んに行われています。

 

 その一方で、米軍・防衛省は市や住民との数々の約束を無視し、その大前提の安全・安心を脅かす出来事が昨年来頻発しています。片や、住民の側に立つべき京丹後市がそれに追随して何も言えないという情けない事態が起きています。

 

米軍関係者事故情報、公表拒否の後件数のみへ一方的に変更! 

 

 昨年7月27日の早朝、峰山町菅で米軍のYナンバー車が電柱に激突しそれをへし折るという大きな事故が発生しました。ところがこの事故情報を米軍・防衛省はずっと隠し、京都府や京丹後市の厳しい抗議にも応じないということが続きました。今年3月8日京都府議会で京都府警が昨年2月5日以降に14件も事故が起きていたことを明らかにし、菅の事故はその中の1件に過ぎなかったことが発覚しました。

 

 3月19日の第19回「安全安心対策連絡会」(「安安連」)において米軍・防衛省は事故の事実を渋々認めたものの、今後の事故情報は飲酒運転や重大事故を除いて件数のみとすると表明しました。これは従来の住民との約束である「事故の軽重、被害加害を問わず知り得た情報は全て公開する」を一方的に反故にすることをとんでもない背信行為です。

 

 「安安連」での細かい事故情報を元にして地元では具体的な安全・安心対策を取ってきました。「それでは対策の立てようがない、従来通りの情報が必要だ!」とその場で宇川の連合区長さんが抗議をされたのは当然のことです。

 

副市長、暴挙を評価、容認!

 

 ところが、「安安連」に市代表として参加していた梅田副市長は、防衛省が説明した「国内の一般公務員の事故情報提供と同様に整理した」という約束反故の理由について、「一定評価できる」などと表明しました。これは米軍・防衛省の暴挙の「容認」以外の何物でもありません。

 

 国内法を適用され、それ以上に厳しい社会の目にも晒される日本の公務員と日米地位協定の特権で守られ、免許証の取得さえ必要ない米軍関係者を同等に扱うことのどこを評価できるのか。梅田副市長はこのことに付いて再三質されていますが、一切の説明を拒否しておられます。

 

 私たちの会はこの件について梅田副市長に対して「説明と対話の場」を申し入れました(5/7)が拒否されたまま(5/10)となっています。更に質問状(8/1)に対してもまともな回答はありません(8/23)。

 

 先日はこのような梅田副市長の態度に対して、市民オンブズマンからその適格性を問う厳しい意見が市長に出されました(9/27)。

 

 6月の第20回「安安連」と9月の第21回「安安連」では、実際にその間にあった事故の件数のみ(どちらも1件)が報告され、約束反故が既成事実化されています。これでは事故やその対応への不安・不信は増えるばかりです。

 

米軍、防御訓練で国道に向け「銃口」!

 

 米軍は7月11日、基地内でフル装備による基地防御訓練を実施しました。その際兵士がゲート脇のコンクリートを楯に国道側へ向けて銃口を構えていることが確認されました。住民の通報によるこの指摘に対して第21回「安安連」で米軍は防衛省を通じて「配慮が足りなかった。今後は気をつけたい。」旨の見解を発表したと聞いています。ところが、梅田副市長は「住民に銃口を向けてはいない、国道へ向けていたかどうかは確認していない。」と特別委員会で説明しています。住民の側に立って詳細を明確にさせるべき副市長が、何もせず他人事のような答弁をしています。

 

常態化した「土曜工事」! 計画図にない施設、次々建設!

 

 現在米軍の「二期工事」が盛んに行われています。この「二期工事」については昨年4月の本格開始以後、工事情報の提供拒否、無断「土曜工事」、境界外への工事など問題が立て続けに起こりましたが、今年に入って更に大問題が幾つも追加されてきています。

 

 1つは米軍が「やらないことが基本」と約束していた「土曜工事」の常態化。今年に入って40回の土曜日のうちなんと36回「土曜工事」が入れられています(10/5現在)。「おかしいではないか!」という私たちの指摘に対し、最近は工事が大幅に遅れているのでこれからもずっとやるんだと開き直る始末です。

 

 また「安安連」で示された計画図にない施設が次々と作られています。5月に作られた参道側の第2ゲート、6月頃から本格化した国道に沿った壁の建設、9月に始まった第2ゲート脇の謎の施設などがそれです。工事の予定や進捗状況を地元に適宜説明するという司令官の言葉は全く実体をともなっていません。

 

三角地のゲートはウソだったのか?!

 

 一方で、作ると説明されていた基地東側の三角地の正式ゲートが全く建設予定がないということも最近明らかになりました。

 

 従来のゲートが「国道に面していて交通安全上問題があるので三角地へ敷地を拡大してそこにゲートを作り安全を確保したい」ということで、当初計画になかった三角地への敷地拡大が昨年急遽決定、埋め立てられて今年1月に米軍に提供されました。

 

 ところが「二期工事」の進む現在、ゲートを作るどころか、三角地と本来敷地の間に本設フェンスを作り両者を分離するという事態になっています。米軍には現在ここにゲートを作る予定は無いということです。因みに、第1ゲートよりも危険な参道よりに第2ゲートが作られ、今はこのゲートが唯一の入り口となっています。

 

深夜・早朝も勝手に動く発電機!

 

 昨年9月、商業電力導入によって解決したかに思われた発電機の騒音問題ですが、5月12日に事前の連絡も説明もなく突然動きだし、5月26日まで深夜も早朝も激しい騒音をまき散らすという事態となりました。

 

 導入当初、発電機稼働は「器機のメンテのために最少の規模で夜間、早朝、土日は避けて行う」という約束に反するものです。激しい苦情が出て、市・府が申し入れ、米軍は「緊急の事なので止められない」と表明しました(5/17)。米軍には住民との約束などどうでもよいということのようです。

 

 その後6月18日から連絡も無くまた発電機が動きだし7月10日まで動き続けました(原因は受電機の故障)。

 

地位協定見直しに不熱心な市と議会!

 

 これら様々な米軍基地に関わる問題の元凶は、米軍の様々な特権を定めた不平等条約である「日米地位協定」にあります。その日米地位協定を「抜本的に見直せ」という提言を全国知事会が昨年7月、西脇京都府知事を含むに全会一致で決定し、政府に提出しました。この提言を受け全国の自治体で同様の意見書を出す動きが急速に広がっています(10/3現在で7道県、161市町村)。米軍基地を直接抱える自治体として京丹後市も意見書を上げるべきだという「陳情」を今年、米軍基地反対丹後連絡会が提出しましたが、市議会は「必要ない」として否決しました(8/30)。三崎市長も同じ見解を表明されています。

 

 京丹後市は自衛隊基地と米軍基地のある全国協議会に7つの要望事項を出していますが、従来からの要望事項をいくつか上げたというものに過ぎず、西脇知事ら全国知事会のレベルに遠く及びません。

 

参議院選挙、改憲2/3を阻止! 野党共闘前進!

 

 7月21日の参議院選挙では、野党共闘が前進し安倍自民党を中心とする改憲勢力の2/3を阻止し、9条改憲への暴走にはブレーキがかかりました。そして沖縄、秋田、山口など全国各地から政府批判の声が強く上がり、その連帯が深まっています。

 

 

 

 私たち「憂う会」は、私たち住民の安全・安心の確保を求めて、米軍基地地元から事実に基づく発信を続けながら、この国をまともにするための取り組みに今後も加わっていきます。皆さんのご支援をよろしくお願いします。

 

★今年も以下の内容で大きなイベントを企画しています。6回目となります。

 どなたでもご参加下さい

 

 

▼27号 2018年10月

▼26号 2017年10月

▼25号 2017年 5月

▼24号 2016年10月

▼23号 2016年6月

▼22号 2016年2月